■なぜDXを進めるのか
少子高齢化が進み、労働人口の減少や社会保障負担の増加、地域コミュニティの弱体化など、さまざまな問題が全国的に深刻化してきています。松阪市も例外ではなく、限られた予算や職員数の中で、多様化する地域課題や住民ニーズに対応していく必要があります。
このような中で、政府はデジタル社会の早期実現を目指し、令和2年に「自治体DX推進計画」を策定しました。これは、自治体が重点的に取り組むべき事項がまとめられたものです。
松阪市でも令和4年11月に「松阪市DX推進計画」を策定し、住民目線での行政サービス向上とデジタル技術による行政運営の効率化を目指し、「やさしいDX」を進めていく目標を掲げました。この取り組みにより、「行かない」「迷わない」「待たない」「書かない」市役所窓口へ生まれ変わり始めています。
◆DXってなに?
「DX」とは、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略称です。インターネットを活用したデジタル技術(IT)を使い、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変革することです。
DXを進めるにあたっては、IT化のような従来の業務を効率化するだけでなく、業務を抜本的に見直す必要があります。
■デジタル化とは
デジタル化とは、「デジタイゼーション」、「デジタライゼーション」、「デジタルトランスフォーメーション」の総称をいいます。
(1)デジタイゼーション
紙をデジタルに置き換えること。
(2)デジタライゼーション
デジタル技術で業務を高度化、効率化すること。
(3)デジタルトランスフォーメーション
デジタル技術で人々の生活をより良いものに変革すること。
◆考え方はわかったけど・・・うーん、デジタル化があまり理解できない..
カメラを例にして説明します!
・デジタイゼーション
フイルムカメラがデジタルカメラになる。
・デジタライゼーション
デジタルカメラの写真データをパソコンに取り込み、メールで送信できるようになる。
・デジタルトランスフォーメーション
スマートフォンで撮影した写真が瞬時にSNSなどで共有できるようになる。
◎なるほど~
■松阪市が目指すDX~やさしいDX~
デジタル技術の普及によって、生活がより良いものになることが期待されますが、デジタル技術は、一部の人が使いこなせるものではなく、誰にとっても使いやすく「やさしい(優しい・易しい)」ものであることが大切です。
このことから、松阪市では、「やさしいDX」を目指していきます。そして、やさしいDXを実現するために、以下の3点を枠組みとして位置付けます。
1.市民の誰もが「簡単に、安心して」行政サービスを利用できる
「市民が利便性を実感できるDX」
2.職員の誰もが「容易に、効率的に」仕事ができる
「職員が働きやすさを実感できるDX」
3.松阪市に関わるさまざまな人が「便利で魅力的」と思える
「松阪市の魅力を感じることができるDX」
松阪市では3つのDXの実現に向けて取り組んでいます。
それでは、実際の取り組み状況を紹介します。
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