長島地区を中心に、市内にいちご農家が増えているのをご存じですか。さらに、「桑員いちご研究会」では、いちご栽培のノウハウを共有し、より良いいちご作りに励んでいます。
今月は、収穫期を迎えている桑名産いちごについて取材しました。
■12月ごろから収穫へ量は少なくても味に自信!
甘酸っぱい味と赤くキュートな姿が人気の「いちご」。春から初夏にかけてが本来の旬ですが、ハウス栽培が中心のため、寒くなってくるとスーパーでも姿を見かけます。12月はクリスマスケーキに引っ張りだこ!市内でも、12月から収穫を始めるいちご農家さんが多いそうです。
いちごの産地というと、栃木県(とちおとめ)、福岡県(あまおう)が有名。中部地方では愛知県や静岡県の名前がよく挙げられます。桑名のいちごは、出荷量は多くないものの、「おいしいいちごを、地元の人たちに届けたい!」とアツい思いを抱いた農家さんがいっぱい。研究会を結成し、栽培状況を共有したり、悩みを相談したりして、より良いいちご作りに励んでいます。
収穫は冬から始まりますが、いちご作りは夏からスタートしています。真夏のハウス内はまさに灼熱地獄。ですが、農家さんたちはおいしいいちごができるよう、準備をしていたのです。
[1]親株から子苗を切り離して「育苗(いくびょう)」します
収穫が終わり夏になると、親株から伸びるランナー(細い茎)から苗を採取するために親株を植え付けます。ランナーが出てきたらポットに植え、切り離していきます。うまく育たないことなどを見通して、必要な苗数より1割ほど多めに育てます。
[2]育った苗を「定植」します
彼岸花が咲くころになると、苗を定植します。養分や水分を吸収しやすい茎の太い苗を優先的に植え付けていきます。葉の様子を見てきちんと定植できているかを確認したり、病気や害虫に注意したりしながら育てていきます。
[3]「開花」したらミツバチの出番です
いちごは白くかれんな花をつけます。花が咲き始めたらミツバチの巣箱をハウス内に設置し、受粉させます。その間も古い葉を取り除くなど、手入れを続けます。受粉すると花の部分に実がなり、1カ月半~2カ月で収穫できるようになります。
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