桑名のまちづくりが進んでいく様子をシリーズ化してお伝えしていきます。
■出会いと学びのきっかけあふれる「はぐくみの丘」から広がる多度学園
◇学びと育ちをはぐくむ多度学園
桑名市では、義務教育9年間を見通した小中一貫教育を推進し、学びの系統性や連続性のある、効果的で魅力的な教育環境づくりに努めています。
その一環として、多度地区に施設一体型(※)義務教育学校「多度学園」の建設を進めています。昨年11月から本格的に工事が始まり、これまでに造成工事を行ってきました。現在は、令和8年4月の開校をめざし、校舎などの建築工事を行っています。
多度地区には現在、小学校が4校と中学校が1校あり、多度学園になると約800人の子どもたちが集う学校となります。開校に向けては、次の視点を大切にしながら学校づくりを進めています。
『つながり』ではぐくむ子どもたちの「学び」と「育ち」
1年生から9年生までの子どもたちが、一つの学び舎やで共に学校生活を送ります。さまざまな場面で生まれる「ふれあい」や「つながり」を大切にし、学年を超えて交流したり、一緒に話し合ったりしながら、子どもたちが安心や信頼でつながり合える学校に向け準備を進めていきます。
(※)義務教育学校…一人の校長のもと、一つの教職員組織が、9年間の子どもの育ちを見通して一貫した教育を行う学校
◇多度を思い、多度で学ぶ多度学園へ
多度山を望む「丘の上の学び舎」である多度学園。施設一体型の校舎で小中一貫教育を進めるにあたり、子どもたちの意欲を育て、さまざまな交流が生み出されるような工夫が施されています。例えば、子どもたちの主体性や創造性を育む「メディアセンター(図書室)」や、地域交流や異学年交流に活用できる「多目的フロア」などの施設の整備です。
また、地の利を生かした日当たりや風通しのよい学習環境や、防災拠点をはじめ地域に開かれた活用など、豊かに広がる多度の風景とともに、子どもたちに郷土愛が育まれる学び舎づくりを進めていきます。
◇AIを活用して創るみんなの校歌
校歌を制作するにあたり、「子どもたちや地域の思いを反映させた校歌を作詞・作曲したい」という思いから、国の研究機関による「超校歌プロジェクト」に参加することとなりました。全国の校歌を学習している生成AIを活用し、地域が主体となって校歌を制作する取り組みです。
昨年、校歌に込めたい思いなどを募集したところ、702件の応募がありました。その後、地域や保護者、学校の代表者で構成される開校準備委員会の皆さんにご協力いただきながら、生成AIを活用して検討を重ね、1つの歌詞案にまとめていただきました。
今年は作曲において、子どもたちや開校準備委員会の皆さんによるメロディづくりを行います。ここでも生成AIを活用し、子どもたちや地域の思いを活かした校歌の完成をめざします。
◇みんなで創る、みんなの多度学園
子どもたちが安心して多度学園での学校生活が送れるよう、地域や保護者、学校現場からご意見をいただきながら、開校に向けての準備を進めています。例えば、地域連携部会では、校区が広くなる多度学園において、通学路やスクールバスの運行にかかわって、子どもたちの安全を確保するために何が必要で、何ができるのかを考えています。
多度学園が地域とともに子どもたちを育む学び舎となるよう、今後もみんなでアイデアを出し合いながら、さらに準備を進めていきます。
○子どもたちに新しい学校への期待を聞きました
「ちがう学年の人や、ちがう学校の人ともなかよくなりたいです。」
「近くに山があって自然いっぱいでワクワクします。」
「広いグラウンドでおにごっこやサッカーがしたいです。」
「いっぱい本がある図書室に毎日行きたいです。」
問合せ:秘書広報課
【電話】24-1492【FAX】24-1119
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