桑名市総合医療センター
検査室
大矢知 崇浩(たかひろ)さん
今月のテーマ:B型・C型肝炎を知ろう
肝炎とは、肝臓の細胞に炎症が起こり、肝細胞が壊される病気です。肝炎の原因には、ウイルス、アルコール、自己免疫などがありますが、日本においては、B型肝炎ウイルスあるいはC型肝炎ウイルス感染による肝炎がその多くを占めており、肝がんの原因の半数以上が肝炎ウイルスと言われています。
肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、もしもウイルスに感染していても、自覚症状がないまま病気が進行し肝硬変や肝がんへの悪化の恐れがあります。
しかし、その一方で、たとえ肝炎ウイルスに感染していても、早期に適切な治療を行うことで、肝炎の治癒あるいは肝硬変や肝がんへの悪化を予防することが可能です。
肝炎ウイルスに感染しているか知るためには検査を受ける必要があります。血液検査をすることで調べることができます。当院においても、入院する患者さんなどに対して肝炎検査を行っており、ウイルス検査が陽性の際にはお知らせして当院消化器内科への受診をお勧めしています。
消化器内科には肝臓専門医・肝炎コーディネーターが所属しています。職場などの健康診断で肝炎ウイルス検査を受ける機会のない人や肝炎検査の相談については、当院を含め三重県が委託した医療機関や桑名保健所で無料で実施しています。
本人のためにも、周りの大切な人のためにも、必ず一度は肝炎ウイルス検査を受けましょう。
問合せ:総合医療センター
【電話】22-1211【FAX】22-9498
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