■保健所からのお願い
庭で子猫を見かけたら…
皆さんは、家の庭などで子猫を見かけたことはありますか?子猫だけでいると「捨てられた?」と驚くかもしれませんが、段ボールに入っているなどの場合を除き、捨てられたわけではなく近くに親猫がいることが多いです。
こういった場合、子猫に触らないでください。子猫に人の匂いが移ってしまうと、親猫が育児放棄をしてしまう危険性が高まります。親猫は食事などで子猫のそばを離れることもありますが、ミルクの時間になると子猫の元に戻ってきます。
保健所で子猫を保護できないかご相談いただくこともありますが、保健所では親猫のように子猫を育てることはできないため、親猫がお世話をしている子猫の保護は行っておりません。親猫に任せるのが子猫にとって一番なのです。
もし、庭で子猫を見つけても、親猫が迎えに来る可能性があるので離れたところで1~2日ほど見守ってあげてください。なお、三重県では飼い主のいない猫に対して、TNR活動を実施していますので、お困りの人は保健所にご相談ください。
◇TNR活動
「飼えないけど、かわいそうだから餌をあげたい」という一方で、猫の数が増えることにより「車に傷をつけられる」「庭を荒らされる」など野良猫で困っている人も増えてきています。
「TNR活動」は、野良猫に不妊・去勢手術を行い、野良猫をめぐるさまざまなトラブルの軽減を図るとともに、一代限りの命を見守る活動です。人と猫が共生できるよう、地域の皆さんと一緒に、命をやさしく見守ってあげましょう。
■三重県動物愛護センター「あすまいる」
飼えないからといってペットを捨てることは犯罪です。愛情たっぷりの環境で暮らしている動物だけでなく、残念ながら捨てられて「飼い主がいない犬や猫」になる動物たちがいます。
やむを得ない理由などにより、県の保健所に引き取られた犬や猫の殺処分が、将来的になくなることをめざし、日々業務に取り組む県の施設、三重県動物愛護推進センター「あすまいる」があります。
「あすまいる」では、「殺処分ゼロに向けた取組・災害時などの危機管理対応の取組・さまざまな主体との協創の取組」の3つの取り組みを重点的に推進しています。
中でも「殺処分ゼロに向けた取組」では、保健所で保護・収容した犬や猫の譲渡事業や、飼い主のいない猫の減少に向けて、野良猫を保護して不妊・去勢手術を行う「TNR活動」を実施しており、令和5年度は900匹以上の飼い主のいない猫の一斉手術を行いました。これらの取り組みの結果、三重県では令和4年度からやむを得ず殺処分された猫の数はゼロを達成し続けています。
▽あすまいるインスタ始めました
三重県動物愛護推進センター「あすまいる」
所在地:津市森町2438-2
開館時間:9:30~16:30
休館日:水・土(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始
【電話】059-253-1238【FAX】059-253-1525
■保護された犬・猫に幸せな未来を
「あすまいる」では、犬は平均10頭程度、猫は多い時には40~50匹を収容しています。近年、犬猫の収容数は減少傾向にあるものの、三重県内の全ての保護された犬・猫などを収容できる余裕はなく、譲渡に要する時間などもあるため、限られた頭数にしか対処できない実情もあります。あすまいるでは、地域のボランティアの皆さんと協力して、動物たちが悲しい結末を迎えないよう努めています。
◇ふるさと納税やCFで支援
TNRの取り組みや、「あすまいる」の運営に関する資金は、寄附金やクラウドファンディング(CF)などがあてられています。
またゲージやフードなど物品の寄附も受け付けています。
問合せ:
環境対策課【電話】24-1183【FAX】22-5183TNR
活動については桑名保健所【電話】24-3623【FAX】24-3692
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