●地域移行とは
部活動の「地域移行」とは、中学生がスポーツや文化芸術活動に親しむ機会を将来にわたり確保することを目的として、これまで学校が主体となってきた部活動を新たに地域が主体となって活動する地域クラブ活動に移行することです。
■学校部活動から地域クラブ活動へ
部活動改革が進み、学校部活動にない新しい種目の地域クラブや、活動頻度・競技レベルが選べるような地域クラブができれば、中学生の多様なニーズに対応できるようになります。ゆくゆくは、地域クラブの活動に指導者として関わる市民も含めて、生涯を通してスポーツや文化芸術活動に親しむきっかけとなる持続可能な活動になることをめざしています。
【2024】
■現在の市内公立中学校部活動の状況(R6.5月現在)
公立中学校 全9校(全117部活動)
▽すべての学校にある部活動
※男女どちらかのみ設置の場合を含む
・バスケットボール
・サッカー
・バレーボール
・卓球
・吹奏楽
▽一部の学校にしかない部活動
・軟式野球…7校
・ソフトテニス…7校
・陸上競技…6校
・水泳競技…6校
・剣道…3校
・硬式テニス…3校
・ソフトボール…2校
・柔道…1校
・美術…5校
・文化…1校
・創作…1校
・科学…1校
・自然科学…1校
・生活造形…1校
・グローバルカルチャー…1校
▽全部員数合計=3,319人 市内平均加入率=90.9%
近年の生徒数の減少と学校部活動にないスポーツおよび文化活動をおこなっている生徒がいる状況から、部員数、部活動加入率が減り続けています。令和4年度以降、市内で8つの部活動が廃部・休部となりました。
【2026】
まずは、休日部活動の完全地域移行をめざします!(令和8年度)
▽実現に向けて検討していくこと
・指導者の確保
・活動時間と活動場所の確保
・参加者の費用負担
・新たな地域クラブの設立
【めざす未来20??~】
◆新たな地域クラブ活動
○自分のニーズにあった活動が選べる!
○学校部活動にない種目の活動に参加できる!
○経験豊富な指導者から、専門性の高い指導が受けられる!
学区にとらわれず、自分のやりたい種目の活動に参加でき、大会で上位をめざすほかにも、週1回でゆったりとやりたいなど、自分の状況に合わせて選択することができます。
■部活動に関する意識調査の結果(教員対象)
今後、部活動の地域移行・地域連携が進んでいく中で…
(1)兼職兼業で、平日も週休日も指導に携わりたい
(2)平日の勤務時間内の活動に限り、担当する
(3)教育課程外であるため、部活動には関わりたくない
(4)その他(記述での回答)
令和5年10月 市内公立中学校教員185人を対象に実施
平日、休日を問わず勤務時間外での指導や大会の引率など、約6割の教員が部活動に難しさを感じていることがわかりました。教員の時間外勤務の上限は、月45時間ですが、休日に大会などがあれば1日で7時間を超える勤務となり、部活動による時間外勤務を占める割合は高くなっています。
Q.どうしてこれまで通りの部活動ではいけないの??
A.続けていくことが難しくなってきているからです。
生徒数の減少により、大会参加資格などを満たすことができない部活動が増えています。進学した学校によって希望する部活動がない場合や、顧問の先生が専門ではないことがあるなど、中学生の多様なニーズに対応することができない現状があります。また、休日の活動を含む部活動が、教員にとって大きな負担となっていることが明らかになっています。(上の調査結果参照)
Q.新たな地域クラブ活動では、先生の代わりに誰が教えるの?
A.その種目の経験のある地域の人たちです。
例えば、学生の頃にその種目を経験してきた人、教えたことがある人、教えたい人…。条件が合えば大学生でも可能です。教員についても、地域クラブでの指導を希望する場合、兼職兼業※が認められれば、地域クラブの指導者として、活動に参加することができます。
※教員が地域クラブ活動に報酬を得て従事しようとする場合、教育委員会において兼職兼業の許可を出す必要があります。
問合せ:学校支援課
【電話】24-1241【FAX】24-1358
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