例年8月から10月にかけては「台風シーズン」と呼ばれ、年間を通して台風の発生数が一番多い時期となります。昨今では、台風などによる豪雨や洪水の被害が全国各地で増加しており、中には、尊い命が失われた悲惨な被害もありました。このような状況から身を守るためにも、今一度、自身や家族で避難場所や避難経路を確認しておきましょう。
■災害を想定し、個人・家族での避難計画を考えましょう
1 避難場所を確認!
まずは、災害が発生した際にどこに避難するべきかを確認しておくことが重要です。
右図のピクトグラムは、指定避難所であることを示しており、災害が発生した際にはお近くの指定避難所に避難していただくことになります。地震・津波、洪水、土砂災害など、災害の種別により指定避難所が変わる場合がありますので、ハザードマップで指定避難所を確認しましょう。
※詳しくは本紙をご覧ください。
2 避難経路を確認!
次に、避難する際の避難経路を確認しましょう。各種ハザードマップを参考に「災害発生時に、自宅がどのような被害を受ける可能性があるのか」「身の安全を守るためにはどこへ避難したらいいのか」などの確認を行い、災害時の避難経路を考えます。
ハザードマップの確認だけでなく、考えた避難経路を実際に歩き、危険な箇所がないかを確認するタウンウォッチングも大切です。災害時に命を守るためにも、今一度、検討している避難経路をご確認ください。
また、災害時には、事前に検討していた避難経路を必ずしも使用できるとは限りません。万が一に備え、複数の避難経路を考えておくことも大切です。
●ハザードマップを確認しましょう
ハザードマップとは、自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、地震・津波、洪水、土砂災害などにより被害の発生が想定される区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図です。
津市では今年度、新たに「高潮ハザードマップ」を公表しました。現在、災害の種類別に6種類のハザードマップがありますので、必ず確認しておきましょう。
○津市のハザードマップ
・洪水ハザードマップ
・地震防災マップ
・土砂災害ハザードマップ
・高潮ハザードマップ
・内水ハザードマップ
・ため池ハザードマップ
■「Мyまっぷラン+(プラス)」で避難計画を作りましょう
災害時に適切な避難につなげる備えの一つとして、「Myまっぷラン+」をご紹介します。
「Myまっぷラン+」は一人一人が津波避難計画を作成するツールとして、三重県・三重大学みえ防災・減災センターホームページで公開されています。津波被害・風水害・土砂災害に対応しているデジタルシステムで、ハザードマップを確認した上で、パソコンやタブレットで自身の避難経路を検討・作成することができます。さらに、作成した避難計画をシート形式で印刷することもできます。
地震による津波はもちろん、豪雨による河川の氾濫や土砂災害など、災害の種別ごとに、どこに逃げることができるのかを、視覚的に把握することができます。
命を守るために、お住まいの地区の災害特性を知り、適切なルートで安全に避難できるよう、ぜひ「Myまっぷラン+」であらかじめ計画を作っておきましょう。
【HP】Myまっぷラン+ 検索
■育生地区自主防災協議会の取り組み
育生地区自主防災協議会 会長 清水 明
私たち育生地区自主防災協議会では、平成21年の静岡地震防災センターから始まり、毎年各地へ防災研修として現地視察を行っており、昨年は、石川県能美市防災センターに見学に行きました。
また7年前から、育生小学校4年生にマンホールトイレの設置訓練を行っており、新型コロナウイルス感染症流行前は、小学校全体の防災訓練も実施していました。
平成26年からは、沿岸エリアに位置する地区が合同で、南が丘避難所の開設と受け入れ訓練を行っています。育生地区も参画し、来たる南海トラフ地震に備えた取り組みを行っております。さらに毎年、地区内の小中学校では、津波による浸水の恐れがない校舎の屋上や南が丘地区へ避難する「津波避難訓練」が行われており、当自主防災協議会も訓練の支援や防災卓話を行うなど、子どもたちの防災意識の向上に向けた取り組みを続けています。
昨年は、津市が作成している広域避難計画に基づき、高台にある地区から津南防災コミュニティセンターへの避難訓練を行いました。訓練後には、地区内にお住まいの皆さんに向けたお知らせを作成し、広域避難について周知を図りました。
また今年1月に発生した能登半島地震を受けて、橋南中学校の1年生と3年生に、ダンボールベッド、間仕切り、トイレの組立訓練を実施しました。
令和6年10月1日発行
令和6年 第2号
問合せ:防災室
【電話】229-3104【FAX】223-6247
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