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自治体の皆さまへ

(広報津折り込み紙)水道だより 私たちの暮らしの中の水道vol.25

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三重県津市

津市の水道事業をもっと知っていただくために、水道事業の現状や課題、経営状況をシリーズでお伝えしています。今回は、水道事業会計の令和5年度の決算状況について見ていきます。

■令和5年度決算(水道事業会計)を見てみよう!
▽収益的収支
収入…約81億円 支出…約71億円

※1 純利益には、現金収入のない長期前受金戻入(約8億円)を含む

▽資本的収支
収入…約24億円 支出…約42億円

※2 これまでの減価償却費等で得られた資金残高は、令和5年度末で約42億円
※3 借入金残高は、令和5年度末で約159億円

Aさん:令和5年度の決算はどんな状況だったの?
Bさん:収益的収支を見ると、水道料金を主な収入源として利益が出ていることが分かるよ。
Aさん:支出の中では、水を作る費用が一番大きいんだね。受水費ってなんなの?
Bさん:津市の水道水のうち約61%(令和5年度)は三重県企業庁が作った水道用水(県水)を買って供給しているんだ。この水を買うのにかかる費用が受水費だよ。

Aさん:どうして県水を買っているの?
Bさん:古くなった浄水場は更新しないといけないけど、更新にはとても多くのお金がかかるんだ。だから、近くに県の水道管があるところでは、浄水場を廃止して、県水に切り替えた方がメリットがある場合もあるんだよ。

▽県水に切り替えるメリットの一例
・老朽化した浄水場の多額の更新費用を削減
・地下水のくみ上げ等に係る電気代を削減
・薬品費などの費用を削減
・水源枯渇や水質悪化の傾向にある地域への安定供給

Aさん:受水費はかかるけどメリットも多いんだね。
Bさん:次に資本的収支を見てみると、主な事業(支出)は耐震化事業と施設整備事業だね。詳しくは次のページで解説するよ。

■令和5年度の主な事業実積(水道事業会計)
●耐震化事業 約24億円
○配水管布設工事
・戸木町地内配水管布設工事
・殿村及び野田地内配水管布設工事
・森町及び戸木町地内配水管布設工事

Bさん:布設工事とは、水道管を備える工事を意味する用語で、水道や道路といったインフラ整備に使用することが多いよ。

○雲出川水管橋の耐震診断
動的解析による耐震診断を実施したところ、プレート境界型の大規模な地震や内陸直下型地震が起きても、水管橋が崩壊する可能性は極めて低いという結果が出ました。

Bさん:令和6・7年度で長寿命化工事を行うよ。

●施設整備事業 約3億円
○電気計装設備やポンプの更新
・高茶屋浄水場電気計装設備等更新工事
・片田浄水場内分部ポンプ場送水ポンプ更新工事
・久居一之坂配水池配水ポンプ更新工事
・久居稲葉配水池配水ポンプユニット更新工事

Bさん:高茶屋浄水場の電気計装設備は、令和6年度に更新工事が完了する予定だよ。
Aさん:古くなったポンプが止まってしまったら大変だもんね。

※詳しくは本紙をご覧ください。

■有機フッ素化合物(PFOS、PFOA)の検査を実施
発がん性が疑われる有機フッ素化合物が、全国各地の河川や地下水等の水環境で暫定目標値を超える問題を受け、市内全27カ所の浄水場で、原水に含まれるPFOSおよびPFOAの検査を実施しました。検査結果は、国が暫定目標値とする「1L当たり50ng(ナノグラム)以下」に対して、25カ所の浄水場では5ng未満、2カ所の浄水場では6ngであり、暫定目標値を大きく下回っています。

Aさん:結果も問題ないし、津市の水道水は安心して飲むことができるんだね!
Bさん:検査結果の詳細は市ホームページでも確認できるよ。

今の水道を維持することはもちろん、50年先、100年先まで安定して水道水を届けられるよう事業を進めます。

Bさん:水道事業の運営費用は皆さんからの水道料金で賄っています!

令和6年10月16日発行

問合せ:経営企画課
【電話】237-5801【FAX】237-5819

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