アルコールは少量であれば気持ちをリラックスさせたり、会話を増やしたりする効果がありますが、過度な飲酒は健康だけでなく、トラブルや事故など、さまざまな影響を及ぼします。一人一人がアルコールのリスクを理解し、自分に合った飲酒量を決め、健康に配慮した飲酒を心がけましょう。
■お酒に含まれる純アルコール量を知ろう
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21(第三次)」では、「生活習慣病のリスクを高める量(1日あたりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上)を飲酒している者の減少」を目標としています。
お酒の摂取量(ml)だけでなく、純アルコール量(g)を把握することで、自身の健康管理に活用できます。なお、お酒に含まれる純アルコール量は、下の計算式で算出できます。
・ビール(5%)…中瓶1本(500ml)〔純アルコール量20g〕
・日本酒(15%)…1合(180ml)〔純アルコール量22g〕
・ワイン(12%)…1杯(120ml)〔純アルコール量12g〕
・チューハイ(7%)…1缶(350ml)〔純アルコール量20g〕
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「飲酒量の単位」、健康に配慮した飲酒に関するガイドライン
■お酒の影響を受けやすい3つの要因
○年齢
高齢者は体内の水分量の減少などで、若い頃と同じ飲酒量でもアルコールの影響が強く現れ、転倒や骨折、筋肉量の減少の危険性が高まります。
○性別
一般的に、女性は男性と比べて体内の水分量が少なく、分解できるアルコール量も少ないため、お酒の影響を受けやすいといわれています。
○体質
アルコールを分解する体内の酵素の働きが弱い人は、飲酒によって、顔が赤くなったり、動悸(どうき)や吐き気を引き起こしたりする可能性があります。
■自分で気を付けたい飲酒のこと
○お酒との付き合い方を見直してみよう
・自分の飲酒状況などを把握する
・あらかじめ量を決めて飲酒する
・飲酒前、飲酒中に食事を取る
・飲酒の合間に水を飲む
・休肝日を設ける
○3分で出来る!飲酒量チェックツール
SNAPPY(スナッピー)-PANDA(パンダ)
自分が飲んだお酒の種類と量を選ぶと、総飲酒量とお酒の分解にかかる時間が計測できます。
出典:厚生労働科学研究(2013~2015年)「WHO世界戦略を踏まえたアルコールの有害使用対策に関する総合的研究」
令和6年11月1日発行
問合せ:健康づくり課
【電話】229-3310【FAX】229-3346
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