(広報津折り込み紙)下水道だより 未来に引き継ぐ下水道vol.22

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津市の下水道事業をもっと知っていただくために、下水道事業の現状や課題、経営状況をシリーズでお伝えしています。今回は下水道事業会計の令和6年度の予算について、主な工事内容を中心に見ていきます。

■令和6年度予算を見てみよう!
▽収益的収支

収益的収入　130億4,844万9,000円
収益的支出　117億7,152万6,000円
収支差引　12億7,692万3,000円
※税込み

収益的収支…その年度の下水道事業の実施に必要な収入と支出
・主な収入…下水道使用料、一般会計からの繰入金
・主な支出…下水道施設の維持管理費用、借入金の利息

▽資本的収支

資本的収入　72億5,270万3,000円
資本的支出　107億1,143万2,000円
不足額　△34億5,872万9,000円
※税込み、△はマイナスを表す

資本的収支…下水道を将来にわたって継続するために必要な施設の整備や拡充などに係る支出と、それを行うための財源となる収入
・主な収入…事業に対する企業債、補助金、一般会計からの繰入金
・主な支出…施設の整備や老朽施設の更新費用、借入金の返済

Aさん：令和6年度の下水道事業の予算を紹介するね。今年度から市営浄化槽事業、共同汚水処理施設事業、農業集落排水事業の3事業が企業会計に加わるから、昨年度までに比べて予算規模が少し大きくなるよ。
Bさん：基準外繰入金がかなり増えているね。
Aさん：3事業が加わることで昨年度より使用料収入が増えるけど、それにかかる維持管理費用はそれ以上になるから、その影響で一般会計からの基準外繰入金が昨年度より増えるんだ。
Bさん：企業会計は独立採算が原則だけど、不足分を基準外繰入金で賄っているんだね。

▽基準外繰入金って何?
本来、下水道使用料で賄うべき額(1)と、下水道使用料(2)の差額で、市の税金で補っている額(3)です。

Bさん：ところで汚水管や雨水管などの整備にかかる費用に約50.2億円が計上されているけど、どんな事業を計画しているの?
Aさん：次のページで、主な事業の予定を解説するね。

■令和6年度の主な事業
Aさん：まず、生活排水を処理するために、公共下水道の整備を行うよ。

●汚水管の整備
○整備を行う地域
・志登茂川浄化センター
白塚町、一身田町、一身田豊野、江戸橋二丁目、上浜町四丁目、大谷町、観音寺町、鳥居町、長岡町、渋見町、河辺町、阿漕町津興、藤方、河芸町中別保、河芸町東千里、河芸町千里ヶ丘、安濃町安濃、安濃町内多、安濃町清水、安濃町曽根、安濃町川西、安濃町太田
・雲出川左岸浄化センター
垂水、阿漕町津興、半田、柳山津興
・松阪浄化センター
白山町川口、一志地内(公共ます設置のみ)
・椋本浄化センター
芸濃町椋本
・雲林院浄化センター
芸濃町雲林院

Bさん：志登茂川浄化センターで処理する地域を重点的に整備しているんだよね。今年度はどこが整備されるのか私たちも知ることができるの?
Aさん：公共下水道の整備予定地域は市ホームページで確認できるよ。
Bさん：そうなんだね。下水道の利用が可能になった地区から順に、みんなに早く接続してもらうことが必要だね。

●下水道の排水設備工事のお願い
下水道が利用できるようになった日から3年以内に、排水設備工事を行っていただきますようお願いします。
工事について詳しくは、下水道工務課までお問い合わせください。

問い合わせ：下水道工務課維持管理担当　
【電話】239-1036【FAX】239-1037

Aさん：それから雨水を処理するための雨水事業として、主に雨水幹線やポンプ場の工事をしているよ。

●雨水管の整備
○整備を行う地域
・半田川田(令和4～7年度の継続事業など)　
・藤方(令和4～8年度の継続事業)

●雨水ポンプ場の整備
・桜橋ポンプ場(令和6～8年度の継続事業)

Aさん：川よりも低い土地は雨が降ると内水氾濫が起こりやすいから、ポンプで雨水をくみ上げて排出しているんだ。津市は低地が多いからたくさんのポンプ場があって、老朽化した施設から順番に改築工事を行っているよ。今年度から桜橋ポンプ場の工事に着手するんだ。
Bさん：他の場所でも雨水管の工事が行われているのかな?
Aさん：雨水管の整備事業については、津市下水道事業基本計画などをもとに進めているよ。
Bさん：浸水の心配がない街になるといいね。

令和6年5月16日発行

問合せ：経営企画課
【電話】237-5801【FAX】237-5819