(広報津折り込み紙)水道だより 私たちの暮らしの中の水道vol.24

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身近にある水道について知っていただくために、水道事業の現状や課題、経営状況をシリーズでお伝えしています。今回は水道事業会計の令和6年度の予算について、主な工事内容を中心に見ていきます。

■令和6年度予算を見てみよう!
▽収益的収支

収益的収入　90億5,685万3,000円
収益的支出　84億2,763万円
収支差引　6億2,922万3,000円
※税込み

収益的収支…その年度の水道水の供給に必要な収入と支出
・主な収入…水道料金
・主な支出…水道施設・水道管の維持管理費用、県営水道の受水費

▽資本的収支

資本的収入　21億3,969万1,000円
資本的支出　49億9,149万6,000円
不足額　△28億5,180万5,000円
※税込み、△はマイナスを表す

資本的収支…将来にわたり水道水を安定的に届け続けるために必要な施設の更新などに係る支出と、それを行うための財源となる収入
・主な収入…事業に対する企業債、補助金、出資金
・主な支出…水道施設・管路耐震化や水道施設等整備などの建設改良費

Aさん：令和6年度の水道事業の予算を紹介するね。
Bさん：収益的収支のグラフを見ると、収入が支出よりも約6.3億円上回っているね。
Aさん：この上回った分は内部留保資金として貯金しておいて、資本的収支の不足分の補填(ほてん)や災害時に使っているよ。計画どおり事業を行うためには必要な資金なんだ。
Bさん：津市ではどんな事業が計画されているの?
Aさん：主に水道施設・管路耐震化事業が挙げられ、将来に向けて安全な水道水の供給を安定的に行うために、計画的に進めていく必要があるよ。
Bさん：資本的収支のグラフを見ると、耐震化に係る費用は約23.7億円なんだね。令和6年度はどこを耐震化するのか知りたいな。
Aさん：主な事業の予定を次のページで解説するね。

▽内部留保資金って何?
企業が内部に蓄えている資金のこと。減価償却費など、実際にお金の支出がない費用や純利益によって生じた資金です。
・純利益
収益的収支の収支差引から生じる利益を積み立てます。
　↓
・内部留保資金
　↓
・補填金
資本的収支で生じる不足額は内部留保資金で補います。

■令和6年度の主な事業
●水道施設・管路の耐震化　約23.7億円
○耐震補強工事を行う施設
河辺第3配水池、高野尾配水池
○地震に強い水道管を布設する地域
神納・南河路、高茶屋三丁目～六丁目、愛宕町、相生町、片田新町、豊ヶ丘二丁目、白山町川口

老朽管更新事業は前年度比88.5%増の18.5億円

●水道施設等の整備　約12.8億円
・高茶屋浄水場の電気計装設備等の更新工事(令和4～6年度の継続事業)
・片田浄水場の配水流量計の設置工事
・白山真見二俣ポンプ場と白山八対野ポンプ場のポンプの更新工事

●水道管路の耐震化
地震の揺れに対応できるように、継ぎ手部分に抜け出し防止機能を持たせたものを使用する手法に更新しています。
※詳しくは本紙をご覧ください。

Bさん：地震に強い水道施設・管路に更新したら、災害時に断水被害が少なくなるね。

■安心して飲める水を提供するために
Aさん：安全で安心な水道水を供給するため、水道法では51の水質基準が設定されているよ。この基準をクリアしていないと水道水として皆さんの家に届けてはいけないんだ。津市では安心して飲むことができる水道水を供給するために、市内46カ所で水質検査をしているよ。51項目のうち、毎月検査しなければならない項目について、主な採水場所の結果を紹介するね。

▽令和5年度給水栓水質検査結果

※数値は全て平均値

Aさん：採水場所や結果は市ホームページでも見ることができるよ。
Bさん：きちんと検査されていて、結果も問題ないから安心だね!

令和6年5月16日発行

問合せ：経営企画課
【電話】237-5801【FAX】237-5819