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【特集】消滅可能性自治体ってどういうこと?

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三重県熊野市

熊野市の人口15,039人(2024年10月1日現在)
↓25年後
8,360人(2050年人口推計)

■消滅可能性自治体とは?
消滅可能性自治体という言葉は、令和6年に民間の有識者で組織される「人口戦略会議」が発表した「地方自治体『持続可能性』分析レポート」で使われています。
一般的に若年女性人口が減り続けると出生率が低下し総人口も減少すると言われています。
地方自治体『持続可能性』分析レポートでは、若年女性人口が2020年~2050年の30年間で50%以上減少する地域では、70年後に20%、100年後に10%程度にまで減少し、将来的に消滅する可能性が高いのではないか、と推測しています。
また、レポートでは、20歳~39歳の若年女性人口の減少率が50%を超える744自治体を「消滅可能性自治体」としています。
熊野市は、744の「消滅可能性自治体」に含まれています。

■なぜ、人口減少するの?
人口が減少するのは、「自然減」と「社会減」の2つの要因があります。
「自然減」とは、生まれた人よりも亡くなった人の方が多くなることです。
人間の生死は自然に起こることなので、「自然減」と言われています。
「社会減」とは、市内に引っ越してくる人よりも、市外に引っ越して出ていく人のほうが多くなることです。
転勤・進学・自分の意思による引っ越しなど、社会的な活動によることなので、「社会減」と言われています。
ちなみに熊野市の人口減少は、「社会減」が大きな要因となっています。

■熊野市の現状
人口動態にかかわる、熊野市の状況は次のとおりです。
▽人口推計
人口減少のスピードはやや抑制されているが、引き続き減少傾向です。
▽合計特殊出生率
2014年からの9年間で県内で最も高い率に4回もなる比較的良い水準です。
▽高齢化率
高齢化率は、45%で国連がしめす超高齢社会の定義21%を大きく超える超・超高齢社会です。
▽所得水準
県内29市町で27番目の低い水準です。

■熊野市の人口推計
2018年での分析は、2050年の人口推計は、6,474人。2023年での分析では、8,360人と約1,900人アップしています。この数字から人口減少のスピードは抑制されていますが、引き続き人口減少傾向です。
(資料:国立社会保障・人口問題研究所日本の地域別将来人口)

■合計特殊出生率

※赤字は県内1位
※合計特殊出生率とは、15~49歳までの全女性の年齢別出生率を合計した人口統計の指標

■高齢化率

→超・超高齢社会

■所得水準 資料:三重県「令和2年度三重県の市町民経済計算」他)

→所得水準のアップが必要

■熊野市の人口減少対策
熊野市では、社会減への対策として、魅力ある働く場の創出と人材育成を目指して、熊野アグリパーク構想や奨学金返還支援(※)、移住定住の受入態勢の充実などの取組みを進めています。
また、自然減への対策として、子育て支援の充実を図るために、小・中学校給食費無償化や18歳までの医療費(通院・入院)無償化を行っています。

(※)奨学金返還支援U・Iターン就業者を対象とした貸与された額の1/4を助成する支援です。
県の支援策とあわせると貸与額の1/2が助成されます。
また、ケースによっては、助成額が加算されることがありますので、詳しくは、商工・観光スポーツ課までお問い合わせください。

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