■令和6年能登半島地震
今年の正月、1月1日午後4時10分に石川県能登地方を震源とする令和6年能登半島地震が発生しました。地震の規模を表すマグニチュードは7・6(暫定値)で石川県志賀町と輪島市では最大震度7を観測しました。
2月13日現在、人的被害としては1536人(内、死者241人、重傷者320人)が被害を受け、住家被害については4万9183棟(内、全壊6750棟、半壊7714棟)となっています。
市では、輪島市に消防職員を派遣したほか、避難所運営や被災者の健康管理を支援するため職員を派遣するなど、さまざまな支援を行っています。
参考:内閣府ホームページ「令和6年能登半島地震に係る被害状況等について(令和6年2月13日)」
■南海トラフ地震
私たちが住む地域でも30年以内に70%から80%の確率で南海トラフ地震が発生すると予測されています。
南海トラフとは、静岡県の駿河湾から九州東部の日向灘沖までのフィリピン海プレートおよびユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域のことです。
この南海トラフ沿いのプレート境界では、海側のプレートが陸側のプレートの下に1年あたり数cmの速度で沈み込んでいます。その際、プレートの境界が強く固着して、陸側のプレートが地下への引きずり込みに耐えられなくなり、限界に達して跳ね上がることで発生する地震が「南海トラフ地震」です。
南海トラフ地震は、おおむね100年から150年間隔で繰り返し発生しており、前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944)および昭和南海地震(1946))が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。
■南海トラフ地震
※詳しくは本紙3ページをご覧ください。
参考:三重県防災ガイドブック
■海溝型地震発生の仕組み
(1)海洋プレートが陸の下へ沈み込みます。
(2)陸のプレートの先端部がひきずり込まれ、ひずみが蓄積します。
(3)ひずみが限界に達し、陸のプレートの先端部がはね上がって海溝型地震が発生します。
参考:文部科学省「地震の発生メカニズムを探る」
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