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自治体の皆さまへ

輪島市への派遣を通じて

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三重県熊野市

■市長公室広報広聴係係長 上田晃生
▽輪島市門前町への派遣
私たちは石川県輪島市での避難所運営業務を行うため、1月30日に熊野市を出発し、2月5日に帰ってきました。
派遣先である輪島市門前町の門前公民館での避難所運営を行い、避難者名簿の整理や食事の調整、避難者の健康管理に関することなど、さまざまな業務にあたりました。
発災から約1カ月での派遣となり電気や携帯電話の電波などは復旧していましたが、上水道はいまだに断水、下水道施設についても被害があり、避難所のトイレが使用できないことから仮設トイレしか利用できない状況でした。
▽地震の恐怖
派遣中に何度か余震がありました。避難者の中には、震度3の余震に発災時の地震を思い出し、涙を流す人もいました。
門前町では、平成19年に震度6強を記録していますが、今回の地震は、揺れ方、揺れる時間が全くの別次元だった。何より恐怖感が全然ちがうと口をそろえて話していました。
倒壊した家屋のそばで聞くこのような体験談は、地震の恐ろしさを思い知らされました。
▽衛生上の問題
私たちが派遣される前、避難所ではインフルエンザや新型コロナへの感染が流行していたと聞きました。
断水により使用できる水も限りがある中で歯磨きや洗面など、身体を清潔に保つために水を使うことをためらったりする人たちが多くいました。
私たちは自衛隊が用意してくれたお風呂を一度だけ利用しましたが、身体を清潔に保つことの重要性を感じました。
▽派遣を終えて
自宅に帰ってきて、蛇口をひねれば、水が出る。何気なく入浴する。トイレで水を流す。日常のあたりまえの出来事が、非常にありがたいことだと感じました。
被災地では、まだまだ日常を取り戻せる状況ではありません。1日も早く復興することを願っています。

■農林業振興課農業振興係主任 林祥貴
▽地震への備え
派遣中には被災した人の声を多く聞かせていただきました。その中で自分自身の備えを改めて見直す点があることに気が付かされました。
▽食べ慣れてる?
まずは食事です。私の家には数日分の食料を備蓄していますが、普段から食べ慣れておくということが必要だと感じました。
避難所にはカップラーメンなどのインスタント食品が多く届いていましたが、避難者の中にはインスタントの食品に慣れていない人もおり、吐き戻してしまった人もいたそうです。普段からローリングストックを心掛け、備蓄した食品に慣れておくことが大切だと改めて気が付きました。
▽どこに避難する?
能登半島地震では、携帯電話の基地局が被害を受け発災直後から携帯電話がつながらない状況になりました。その中で、家族とも連絡が取れなくなり、多くの人が安否不明となっていました。私たちの日常になくてはならない携帯電話ですが、繋がらなくなることを考えて、日ごろから家族や親せきと一緒に大きな災害が発生したら、どこの避難所に避難するのかを決めて知らせておくことや災害用伝言ダイヤル「171」などの連絡手段について備えておくことが大切だと感じました。

■災害時の情報収集手段を用意していますか?
▽防災行政無線 戸別受信機
気象警報や避難情報など命にかかわる大切な情報を発信します。放送内容は電話でも確認できます。【電話】0120-015770(フリーダイヤル)
▽熊野市公式LINE
友だち追加することで、防災情報や市が発信するさまざまな生活情報などを受け取ることができます。
▽災害用伝言ダイヤル「171」(NTT)
災害時、被災地の人の電話番号をキーにして、安否等の情報を音声で登録・確認できるサービス。毎月1日、15日に体験利用できます。
▽キキクル(気象庁)
大雨や洪水による災害発生の危険度が、どこで、どのレベルで迫っているかを地図上で視覚的に知ることができます。
▽重ねるハザードマップ(国土地理院)
洪水・土砂災害・高潮・津波のリスク情報を地図に重ねて表示することができます。

▽防災対策推進課防災対策推進係係長 須藤敬一
災害時は正しい情報をもとに正しく行動しましょう。
また、家族との連絡手段として災害用伝言ダイヤルも利用できるようにしておくと良いですね。

問合せ:防災対策推進課防災対策推進係
【電話】市役所内線336・337

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