■12月16日は「部落差別解消推進法」が施行された日です
ーそっとしておけば差別はなくなる?ー
部落差別はこのままそっと放置しておけば、社会の変化に伴い、いつとはなく解消されると言われることがあります。また、知らない人にまで知らせると、逆に差別意識を目覚めさせてしまうと言われることもあります。
しかし、部落差別は「そっとしておけば」では解決できません。
世の中には差別的な表現があふれており、特にインターネット上では誤った情報や差別的な書き込みが散見されます。そんな中で差別をなくすためには正しい知識を正しく理解することが大切です。
表:「そっとしておけば部落差別は自然になくなっていくので人権教育や人権啓発はしない方がよい」と思う人の割合
◇「人権問題に関する三重県民意識調査」の結果
令和4年に三重県が実施した「人権問題に関する三重県民意識調査」の中に、「そっとしておけば部落差別は自然になくなっていくので、人権教育や人権啓発はしない方がよい」という質問に対し、「そう思う」または「どちらかといえばそう思う」と回答した割合は、県全体では15・7%、東紀州地域では19・1%でした(上表参照)。東紀州地域は県全体より高い割合ですが、令和元年に行われた前回の調査からは減少しており、ほっておいてはいけないという意識が少しずつ高まっていることがわかります。
人権教育・人権啓発を通じて、1人ひとりが関心を持ち、理解を深めることで「差別をしない・させない・ゆるさない」紀南地域、三重県をともにつくっていきましょう。
問合せ:三重県・熊野市・御浜町・紀宝町・紀南地区人権啓発推進協議会(紀宝町窓口/役場福祉課)
【電話】33-0339
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