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生まれ変わったウミガメ公園(1)

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三重県紀宝町

■防災拠点整備×指定管理者の変更
ー生まれ変わったウミガメ公園ー
道の駅紀宝町ウミガメ公園では、国土交通省を中心に平成27年から事業に着手していた防災拠点整備を令和6年3月で完了しました。また、期間満了に伴う指定管理者選定のプロポーザルを実施し、有限会社楽らくが新たな指定管理者として運営していきます。災害に強い道の駅として、また、より賑わいあふれる道の駅として生まれ変わりました。

■災害に強い道の駅へ 防災拠点整備
今後発生しうる南海トラフ巨大地震をはじめとした大規模災害に備え、迅速に道路の復旧を行うための資機材を配備し、救援・救護車両の活動拠点や、災害時の一時避難場所として、国土交通省と町が事業を進めてきた防災拠点が完成しました。

◇災害時の活動拠点として活用していきたい
紀勢国道事務所 熊野維持出張所
佐藤(さとう)知規(とものり)出張所長
今回、国土交通省は今後発生しうる南海トラフ巨大地震に備えるため、防災拠点整備として、道路啓開のための資機材を配備する防災倉庫と資機材置場、また災害対策用車両などの活動スペースを整備しました。
大規模な災害が発生した際には、道路啓開用の車両が集結し、防災倉庫や資機材置場に配備している資機材を使い、障害物を取り除き、道を切り開きます。その後、救援・救護車両の活動拠点として使用する予定です。
また、防災拠点の整備と併せて道の駅の駐車場の拡張も行っており、大型車両4台、小型車両6台の計10台分が増え、全体で大型車両9台、小型車両48台が駐車できるようになりました。
国土交通省では、地域の防災力を高めるべく、この拠点を関係機関の防災担当者や地域の方々の訓練などに活用していただきたいと考えています。大規模地震だけでなく、近年頻発している豪雨災害などで、万一被災したときにもこの拠点を活用して、紀宝町のみなさんとともに、この地域の復旧、復興に貢献していきたいと考えています。

◇災害に強い道の駅を目指して
紀宝町役場 防災対策課
堀(ほり)勝之(かつゆき)課長
町では、地域防災計画において紀宝町ウミガメ公園を避難場所としても位置付けており、より安全・安心な道の駅とするため、防災タワーおよび備蓄倉庫、貯水槽の整備を行いました。
防災タワーは、鉄筋コンクリート造の2階建の施設で、地域住民、ウミガメ公園利用者や関係職員など、最大200名の避難を想定しております。1階は備蓄倉庫、トイレなどを設置し、2階は主に避難スペース、一時避難が長期化した場合に備えて、トイレ、給湯室も設置しています。そして屋上も避難スペースとして転落防止柵や手すりを設置するとともに、各階には、発電機や蓄電池式ポータブル電源、非常食、担架、毛布などの備蓄品を準備しています。
また、ウミガメ公園はウミガメ保護活動、観光・産業の拠点でもあることから、ウミガメをモチーフとしたデザインとしています。
今後発生しうる南海トラフ巨大地震をはじめとした大規模災害に備えるためにも、地域の訓練や活動で利用していただくとともに、日ごろからこのタワーに登っていただくことで、防災意識を高めてもらえればと考えています。

◇防災拠点の完成式を挙行
国土交通省と町は3月20日、防災拠点の完成式を執り行いました。
式では、能登半島地震の犠牲者に黙祷(もくとう)をささげ、西田町長があいさつ。防災タワーを建設した幸榮建設に感謝状を贈呈しました。紀勢国道事務所の市川(いちかわ)所長が事業を説明し、藤根(ふじね)県議が祝辞を述べた後、防災タワー前で関係者によるテープカットを行いました。完成を祝い、ほたる夢太鼓、熊野水軍子供太鼓が太鼓の演奏をしました。

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