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[特集]DENTAL HEALTH 80歳になっても20本の歯を(2)

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三重県菰野町

■一生の間に無料で受けられる歯科健診in菰野町
◆出生前
◇妊婦歯科健診
対象:妊婦
妊娠中の体内ホルモンの変化による口腔トラブルを防ぐために、妊娠中に1回、妊婦歯科健診を受けられます。
※母子健康手帳交付時に受診票をお渡ししています。

◇パパママ教室
対象:妊婦とその家族
沐浴体験などとあわせて妊婦とその家族を対象に、歯の健康を意識してもらうため、歯科衛生士の講話を設けています。
※開催日はおしらせ版などでお伝えします。

◆6か月
◇ハッピーベビー6か月
対象:生後6か月の幼児生後6か月になる子どもとその保護者を対象に、歯科衛生士による歯みがきの講話や身体計測を実施し、育児・栄養相談も行います。
※対象となる子どもには通知を送付します。

◆1~3歳
◇幼児健診
対象:対象年齢の幼児1歳6か月、2歳6か月、3歳6か月になった幼児を対象に身体測定などとともに歯科医による歯科健診を実施しています。
※対象となる子どもには通知を送付します。

◆小学校での歯科健診やかかりつけの歯科医院での健診などを利用

◆40歳~
◇さわやか歯科検診
対象:40歳以上の節目年齢の方
歯を失う原因である「歯周病」を予防するため、40、50、60、70歳の節目年齢の方を対象にした歯周病検診を実施しています。
※対象の節目年齢の方には通知を送付します。

◆75歳~
◇後期高齢者歯科健診
対象:75歳以上の高齢者口腔機能低下や肺炎等の疾病を予防するため、問診、口腔内健診、口腔機能評価といった歯科健診を実施します。
※対象の年齢となった方には通知を送付します。

■-(マイナス)1歳から意識する歯の健康
◆まずは日常のセルフケアから
虫歯や歯周病の直接の原因は「プラーク」と呼ばれる歯し垢こうに原因があります。プラークとは、歯の表面や隙間に付着した細菌の塊で、食事や生活の中で付着したプラークを歯ブラシや歯間ブラシなどでこすり落とす必要があります。プラークを減らしていくことが、虫歯や歯周病を防ぐために最も効果的なセルフケアです。
また、定期的にかかりつけの歯科医院に通い、歯科健診を受けましょう。自身で行う歯磨きでは、磨ききれない箇所や磨き癖によって磨き残しが生じてしまい、そこからプラークが蓄積してしまう場合があります。そのような場合、固まったプラークが歯石となって、最終的に自身の歯磨きでは取り切れない状態になってしまいます。そうならないために定期的に歯科医から歯のメンテナンスを受けることもお勧めします。

◇令和4年 菰野町さわやか歯科健診年齢別受診率
受診率は70歳でも15%以下に留まり、低い傾向にあります。

◇適正なフッ化物イオン濃度
虫歯予防には、歯磨き剤に含まれるフッ化物が有効で、年齢に合ったイオン濃度のものが推奨されています。

◆マイナス1歳からの歯科予防
生まれる前から子どもの歯の健康への取り組みは始まっています。生まれてきた子どもの口腔内は無菌であるため、出産前から妊婦やその家族は、口の中になるべく虫歯菌を存在させないように、歯の健康を意識して歯磨きなどを徹底しましょう。また、出産後も歯磨きを習慣化させるために「夜寝る前は必ず歯磨きをする」、糖分の高いお菓子は口の中で酸の栄養になるため「砂糖の入ったお菓子は控え、食べる時間は午後3時だけ」などとルールを定め、歯の健康に対して向き合っていくことで、子どもも歯科予防の意識が高まっていくといわれています。
歯の健康に対する取り組みに早すぎるというタイミングはありません。なるべく早い時期から歯への健康意識をもち、80歳で20本以上の歯をみせてニコッと笑えるよう、今から取り組みを見直してみませんか。

大人も子どももしっかり磨いて健康な歯に!

▽Tooth sample 1
伊藤篤彦(いとうあつひこ)さん&由衣(ゆい)さん(菰野第二区)

パパママ教室に参加して初めて生まれてくる子どもの歯の健康について意識しました。まずは、自分たちのかかりつけの歯科医を探したいと思います。出産後は、子どもの歯を磨く力加減がわからないので、積極的にこのような教室で勉強していきたいと思います。

▽Tooth sample 2
富永知里(とみながちさと)さん&葵斗(あおと)くん(大強原)

子どもの目の前で歯磨きの手本を見せながらやっていますが、私自身、虫歯に悩まされた経験がないので、1歳6か月児の歯科健診で歯磨きの悩みや歯の成長について歯科医に相談しました。この機会をきっかけにかかりつけの歯科医院を探したいと思っています。

▽Tooth sample 3
安永季沙(やすながきさ)さん&百花(ももか)ちゃん(福村)

子どもも私も3か月に一度は歯科健診を受けています。町内の託児所がある歯科医院は、子どもの心配がいらないので大変助かっています。私自身、これまで虫歯が多かったので、子どもはそうならないよう、歯磨きや歯科健診に取り組んでいます。

▽三重県歯科衛生士会 歯科衛生士 妻木絵美(つまきえみ)さん
虫歯は、食べ物に含まれる糖分、口の中にいる虫歯菌、酸が口の中に滞在している時間、歯自体の抵抗力、この4つの要素が重なって発生します。そのため、「なるべく糖分が多い食物は控える」「口の中の酸性状態が長続きしないようすぐ歯を磨く」といった対処法が有効です。歯科健診で自身に適した歯磨き方法などの指導を受け、家族全員で対策していくと効果的ですね。

▽四日市歯科医師会 歯科衛生士 松岡陽子(まつおかようこ)さん
以前は「虫歯が伝播するため、大人と幼児の食器共有はしない方がいい」と言われていました。しかし、令和5年8月の口腔衛生学会で食器共有に関係なく親から口腔細菌感染は起こっていると発表されました。たとえ、親から子どもに口の細菌が伝播したとしても、砂糖の摂取を控え、親が仕上げ磨きで歯垢を除去し、フッ化物配合の歯磨き剤で虫歯を予防することができます。

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