文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集】おくすりのーと お薬との正しい付き合い方(1)

1/14

三重県菰野町

健康のために毎日、薬を飲んでいる。でもこの薬にどんな効果があるかはわからない。そんな皆さんもいるのではないでしょうか。そこで今回は薬への疑問を専門家に伺ってきました。この特集を読めばあなたの薬との付き合い方が変わるかも。

■適切な薬の服用管理を目指す
皆さんの健康を支える薬には、医師の処方による処方薬や、ドラッグストアなどで処方箋がなくとも購入できる市販薬など、さまざまな種類があります。ほとんどの皆さんが何らかの薬にお世話になった経験があると思いますが、薬は健康に寄与する一方で思いもよらない副作用を引き起こす可能性もあります。複数の薬を一緒に服用すると互いに効果を打ち消し合って効果がなくなったり、あるいは相乗効果で効果が強くなりすぎて体調を崩したりする場合もあります。そういったことを防ぐために、医師や薬剤師による適切な服薬管理が必要です。
今月号ではよくある薬に関する困りごとから飲み残しの薬などの取り扱い方法まで正しい薬との付き合い方について特集します。正しく適切な管理で薬を服用し、健康な身体を目指しましょう

[MEMO]菰野町内75歳以上の方の内服薬種類数
※令和5年度末の三重県後期高齢者医療広域連合の後期高齢者医療保険から算出

75歳以上では74.0%の方が何らかの薬を服用しており、16種類以上の薬を服用している方も2.2%います。

■かかりつけ薬剤師の必要性
かかりつけの病院やかかりつけ医は多くの方に心当たりがあると思いますが、かかりつけ薬局やかかりつけ薬剤師は皆さんにとって存在しているでしょうか。人はそれぞれ体格や体質が異なり、薬による効能や副作用も異なる部分があります。そのため、薬を服用する方個人の体質や病気の症状を熟知したかかりつけ薬局や薬剤師がいれば、円滑な処方が期待できます。例えば、のみ込む機能が低下している方には口の中で溶ける口腔内崩壊錠を処方したり、服用の負担軽減を目的に複数の薬を配合した配合錠を処方したりと、薬剤師はその方に適した処方を行い、困りごとや相談にも応じてくれます。特にかかりつけの薬剤師がいれば、病気の経過や薬の服用歴、その方の体質にまで合わせた薬を処方してくれます。
自身のかかりつけ薬剤師となってもらうためには、まずは通院する病院の近くや訪れやすい薬局を見つけ、薬剤師と話してみましょう。信頼できる薬剤師だと思えれば、かかりつけ薬剤師となってほしい旨を申し出て、書類を記入すれば、かかりつけ薬剤師になってもらえます。

▽四日市薬剤師会
認定実務実習指導薬剤師
青木(あおき)一徳(かずのり)さん
学校薬剤師として菰野小学校に年間10回以上訪問して、子どもたちへの薬剤指導はもちろん、検尿や飲料水の水質検査なども行い学校の環境衛生指導にも携わっています。薬への困りごとはなかなか相談する機会がないかもしれませんが、薬局は病院以上に訪れやすく相談しやすい場所であると考えています。かかりつけ医と同様に近隣でかかりつけ薬剤師を見つけてもらい、処方や薬への疑問点も遠慮なく何でも相談してもらいたいと思います。

[MEMO]覚えておこう!薬の基礎知識
・相談時の情報
医師や薬剤師に相談する場合は「薬の名前」「服用している量、期間」「発現した症状」を説明できるようにしておきましょう。
・薬は水で飲む
濃いお茶や柑橘系のジュースなど薬に影響を与える飲み物もあります。コップ1杯程度(150mL)の水かぬるま湯で飲んでください。
・飲み忘れた場合
飲み忘れても次の服用時間までに時間が空いていれば思い出した時に飲みましょう。忘れたからと1度に2回分飲むなどは避けましょう。

[MEMO]かかりつけ薬剤師となる手続き
自宅やかかりつけ病院に最寄りの薬局を見つけて…

相談者:かかりつけ薬剤師になってほしいのですが。
薬剤師:ありがとうございます。ご署名いただきたいことがあるのでこちらの文書について5~10分ほどご説明させていただいてよろしいですか。
相談者:はい、お願いします。
薬剤師:では、ご説明しますね。(略)何かご質問はありますか?
相談者:はい、大丈夫です!
薬剤師:では、こちらの同意書に署名をお願いします。
手続き完了!

▽令和6年度薬と健康の週間
実施期間:10月17日~23日
10月17日は、医療の始祖といわれる薬祖神を祭り、一年の無病息災を祈念する「薬祖神祭の日」です。10月17日を初日として医薬品を正しく使用することと薬剤師が果たす役割の大切さを周知するために、「薬と健康の週間」を毎年、実施しています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU