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鳥羽市水道事業は100年の節目を迎えます

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三重県鳥羽市


■これまでの100年のあゆみ
鳥羽市の水道事業は、2024年に事業の認可を受けて100年、2025年には給水を開始して100年の節目にあたります。

◇衛生環境に苦しんだ鳥羽町
水道が整備される前の鳥羽町では、コレラなどの水系感染症が流行するなど、衛生環境の改善が長年の課題でした。

◇飲料用などに使われていた井戸
水の調査では、約70%が飲むのに適さない水質という結果でした。

◇水道事業の認可
当時の鳥羽の人々は、衛生環境を改善するため、「水道」を切望していました。
そこで、水源の調査を開始し、1924年(大正13年)に水道事業の創設が認可され、翌1925年(大正14年)には給水を開始しました。

◇地域の発展とともに拡大
1954年(昭和29年)鳥羽町は、周辺の村を合併して、区域・人口が増えました。
また、この頃から鳥羽を訪れる観光客も増え始め、市民だけではなく観光客にも安全な水を届ける必要が出てきました。そのほかにも、ノリなどの養殖産業も盛んになり、鳥羽市の各地でたくさんの水が必要になってきました。
市民や観光客のみなさんへ、また水産業で必要な水を届けるために何度も「拡張事業」を重ねて水道事業の規模を拡大し続けた結果、現在は市のほぼ全域で水道を使用することができるようになりました。

■これからの100年のために
水道は生活や地域産業を支えるライフラインであり、これから先も安心して使えるようにする必要があります。
次の世代に健全な状態でバトンを渡せるように、3つの目標を定めて取り組んでいます。
◇〔安全〕安全・安心な水の供給
自己水源である岩倉水源だけでなく、三重県企業庁の南勢水道用水の受水により、渇水時や水質事故などの緊急時、大規模災害の際にも安定して給水できる体制を整えています。
また、水源から蛇口まで、一体的な水質管理を行い、安心な水を提供できるように努めています。
◇〔強靱(きょうじん)〕強靭でしなやかな水道
施設や管路などの老朽化が進んでおり、これらの更新が課題となっています。限られた財源の中で、災害などに強い水道を目指すためには、優先順位をつけながら計画的に進めていく必要があります。
半島地域であり、離島を有するという鳥羽市の地理的条件を考えると、災害への備えは急務と言えます。
現在は被災時に支援の手が届きにくいことが予想される離島や沿岸部の地域での整備を重点的に進めています。
◇〔持続〕健全で持続可能な事業経営
人口減少により使用水量の減少が続いています。このことは、料金収入に直結することから、経営の効率化や経費の削減による財政状況の安定に努めています。
必要な施設を適切な時期に更新していくためには、経営基盤の強化が不可欠であることから、これからも持続可能な経営を目指します。

「安心な水を未来につないでいくため、100年という歴史的な節目を新たな出発点と考え、これから先も水道事業がみなさんに信頼される水道となるよう努めてまいります。」

問合せ:水道課
【電話】26-2780

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