■「浮いて待て!」
水難事故での人命救助といえば海上保安庁の印象が強いと思いますが、実は消防署にも水難事故に対応する「水難救助隊」があり、潜水隊員は日々厳しい訓練に取り組んでいます。
もし、家族や友人、あなた自身が水難事故に遭ったときにとるべき行動は何だと思いますか?そこで今回、消防署の水難救助隊から、命を救う技「浮いて待て」を伝授します。
「浮いて待て」とは、着衣状態で海や川に転落する水難事故に遭った際に、できるだけ体力を使わずに救助を待つ手法であり、ポイントは四つあります。
(1)大きく息を吸い空気を肺にため、水面に仰向けの状態になり、あごを上げて上を見ます。
(2)手足を水面から出さず、大の字にして、体の力を抜きます。
(3)靴は浮きの役目があるので、履いていれば脱がないようにします。
(4)声は出し続けてはいけません。声を出すと肺の空気が少なくなり沈んでしまいます。
以上が「浮いて待て」のポイントです。小学校のプール授業で指導も可能です。連絡をお待ちしています。
なお、助ける立場になった場合は、浮き輪や大きめのペットボトルなどの浮くものを投げること、119番通報することを第一の行動としてください。浮き輪などを持たずに飛び込んで助けに行くのは非常に危険です(毎年多くの“助けに行った”かたが溺れています)。
最後に、ぜひ友だちやお子さんと一緒に動画をみてください。助かる確率が格段にアップします。あと、大人のかたはお酒を飲んだ後の入水はやめましょう。
問合せ:消防本部予防室
【電話】25-9688
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