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自治体の皆さまへ

地域ぐるみでできる子育てとは何か 地域で子育て!シンポジウム

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京都府久御山町

11月25日、ゆうホールでシンポジウムを開催し、約60人が参加しました。(有)モーハウスの光みつはた畑由ゆか佳さんを講師に迎え、「楽な子育てが幸せな子を育てる」をテーマに講演会を行いました。

▼光畑さんの講演
▽自身の経験から、着る「授乳室」を開発
近年は核家族化により、子育てが母親個人の責任になりがちです。子どもに十分な愛情を注ぐには、まず、母親が元気になることが必要です。
子どもと一緒に電車に乗っているときに、子どもがぐずって、その場で授乳できず、つらい思いをした経験があります。その経験から、母親がどこでも授乳できるように、授乳服の会社を設立し、「着る授乳室」を作りました。授乳室の有無を気にしないでいいことは、便利なだけでなく、「子どもと一緒にどこでも行ける」、「子どもと一緒に何でもできる」と思うことができ、楽しんで生活することにつながります。

▽楽な子育てが幸せな子を育てる
「子育て中の人に親切にしましょう」と訴えかけて社会の意識を変えるのではなく、「ついつい子どもが可愛いからかまってしまう」、そんな風に自然と子どもや子育てしている人に関われる社会になればと思います。
祖父母、地域の人など多くの人が関わって子育てをする社会になれば、母親は楽に子育てでき、子どもも多くの人に囲まれて幸せに育つことができます。

▼パネルディスカッション
講演後、同志社女子大学現代こども学科の塘利枝子教授をコーディネーターに地域で子育て中の皆さん、光畑さん、内田智子教育長と「子育てについて地域でできること」をテーマにパネルディスカッションを行いました。

○柏本愛(かしもとあい)さん
(NPO法人ひと・まち・ジャンクション)
子どもも保護者も、周りに顔見知りを増やして、相談する相手の選択肢を増やすことが大事と考えています。子育て中の人は、NPOや行政が実施するイベントに、まずは参加して、顔見知りを増やしてほしいです。

○光畑由佳(みつはたゆか)さん
((有)モーハウス代表取締役)
私の職場では、子連れ出勤を実施しています。子連れ出勤を受け入れるということですごくいい人材が集まっています。自治体で、子連れ出勤にぜひ取り組んでいただければと思います。

○内田智子(うちだともこ)教育長
久御山では、いろんな地域の人が、子どもを「地域の宝」として、育ててくださっています。子育て世代の皆さんは、ぜひ地域の人たちの温かさを信じて、一緒に子育てを楽しんでもらいたいです。

○塘利枝子(ともりえこ)教授
皆さんの話から久御山町では子育てのさまざまなサポートがあると感じました。子育てによって、やりたいことが狭まるのではなく、親が自分の人生を拡げていくような子育てのまちであってほしいと思います。

○川嶋裕貴(かわしまひろき)さん
(御牧おやじの会代表)
御牧小学校で6年生を対象に「おやじ」と子どもが一緒に小学校の中で食事したり遊んだりするイベントを実施しています。行事に参加した子どもたちと顔見知りになり、「おやじ」同士の連帯感も強まります。

○伊家大輔(いいえだいすけ)さん
(はぐくみ定期便対象者)
はぐくみ定期便は、育児用品をもらうだけではなく、支援員さんが直接声をかけてくれるのがありがたいです。久御山は子育てに関わる人たちの人柄がとても温かいと感じています。

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