お酒を飲む機会が増える時期です。ここで、改めて飲酒による健康への影響を考えてみましょう。
◆過度な飲酒はダメ!
アルコールには神経をマヒさせる働きがあり、少量なら気持ちをリラックスさせるなどの作用もありますが、適量を超えると記憶をなくしたり、時には呼吸中枢のマヒによって死に至るようなこともあります。過度な飲酒が続くことで、肝障害、膵炎や糖尿病、心疾患、高血圧、胃腸障害、がんなど体の問題が起こりやすくなるだけでなく、睡眠障害やうつ病といったこころの問題を招くおそれもあります。
◆お酒の適量って?
健康に悪影響を及ぼすことのないお酒の適量は、飲んだお酒の量ではなく、飲んだお酒に含まれる純アルコール量を基準として考えます。1日当たりの純アルコール摂取量が、成人男性で40g以上、成人女性で20g以上の飲酒を続けていると、さまざまな健康問題のリスクが高まると言われています。純アルコール量は、酒の種類やブレンドの仕方などによってさまざまです。
◆具体的なアルコール量は?
たとえば、ビール中瓶1本(500ml)に含まれる純アルコールは約20gです。その他、清酒1合(180ml)に約22g、ワイン1杯(120ml)に約12g、25度の焼酎では1合(180ml)に約36g、ウイスキーやブランデーはダブル(60ml)で約20gの純アルコールが含まれています。体重・性別・年齢・アルコールの分解能力の違いなどにより、適量にはかなり個人差がありますが、自分の適量と体調を考えてお酒を飲むようにしましょう。
◆お酒は20歳になってから!~大人が正しい知識を持ちましょう~
成長段階にある20歳未満の者は、成人に比べてアルコール分解能力が低く、肝臓や脳などさまざまな臓器障害を起こす危険性が高まるなど心身ともにアルコールの影響を受けやすいことから、飲酒は禁じられています。まずは大人が20歳未満飲酒の危険性に関する正しい知識をもってください。
問合せ:井手町保健センター
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