■《大宮・久美浜》雛人形展桃の節句、彩る―
市内では桃の節句にちなんだ雛人形を展示する催しが開催されています。
並べられた色鮮やかな雛人形は、その容姿、作られた時代、共にさまざまなもの。
この時期だけの特別な催しに、ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
▼小町の舎ひな人形展
大宮町の小町公園にある小町の舎。この時期になると開催されるひな人形展では、それぞれのお家で子どもの成長と共に飾られなくなった雛人形を集めて、地元の人や観光で訪れる人に向けて、展示を行っています。今回で7回目を迎えた催し。今年は64世帯のご家庭から集まった70組、約1500体の雛人形が並びます。このひな人形展は、3月5日まで開催しています。
▽小町公園(9時~16時)
水曜定休日
京丹後市大宮町五十河302番地
【電話】0772-64-5533
▼京都・久美浜雛祭
久美浜一区地域で開催している京都・久美浜雛祭は、今年で20回目の節目を迎えます。メイン会場の豪商稲葉本家では、江戸時代中期の京都御所・紫宸殿(ししんでん)を模した御殿雛をはじめ、地元区の女性の皆さんが製作した竹雛などが並びます。また、分家「東稲葉家」に展示されている、江戸時代に作られたとされる雛人形は、今年が最後の展示となります。催しは4月3日までです。
▽豪商稲葉本家(9時~16時)
水曜定休日
京丹後市久美浜町3102番地
【電話】0772-82-2356
■《網野》浅茂川地区節分太鼓 心に響く太鼓の音は世代を超えて伝統になる
2月2日、3日に網野町の浅茂川地域でおこなわれた節分太鼓。その年、数え年で36歳にあたる地元地域の男性が集まり、浅茂川の地区内で結婚や出産などのお祝い事や厄年を迎えた方、商売をしている家や、網野地域のこども園などの施設を2日間かけて巡行し、太鼓の音で厄を払って一年の幸を祈願する節分行事です。今年、巡行を行った「初巳会(はつみかい)」は、昨年の9月から練習を開始し、2日間で100軒を超える家や施設をまわりました。
毎年、この節分太鼓の開催に際して、太鼓の指導を行っている浦嶋太鼓保存会の山下さんは「節分太鼓を楽しみに待ってくれている人のために、これからも巡行を続けるべき。この太鼓の音は、子ども達の心にも必ず響いているはず。その子ども達が大人になった時に太鼓の音を思い出して、節分太鼓の伝統を繋いでほしい」と話しました。
■《丹後》岡成地区百度打ち 江戸時代から続く丹後町間人節分の風物詩
丹後町間人岡成地区で、江戸時代から続く節分の恒例行事「百度打ち」。毎年、節分の時期と10月の秋祭りの年2回、地域の五穀豊穣や家内安全、無病息災を祈願し行われる伝統的な行事です。
今年1回目の百度打ちが2月4日に開催され、20~50代までの15人が参加。化粧まわしを身に着け、午前7時頃に岡成区民館を出発すると、雨の降る中「わっしょい、わっしょい」と威勢のいい掛け声をかけながら、まずは後ケ浜海岸に向かい1人6つの小石を拾います。そして町内を駆け巡り三柱神社、稲荷神社、早尾神社の3つの神社を参拝して周り、各神社に小石を2つずつ奉納していく走行距離約2キロの道のりです。
間人の街中では、百度打ちを観ようと雨にもかかわらず道路沿いまで出てきた地域の人たちの応援の声も聞こえ、まさに間人地域の節分を代表する風物詩です。
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