■市長インタビュー
中山市長が目指すまちづくりを語る
喜びと感謝にあふれ、ますます豊かさが広がり続けるまちに
京丹後市政20周年
課題はきっと解決策を一緒に連れてきてくれている
課題から解決策を取り出して力を合わせて活力を育んでいく
Q.就任当初からコロナ対策に尽力したこの4年間を振り返っていかがでしょうか
就任後直ちに、前任の三崎市長の取組みを引き継ぎ、市政の真正面から対策に傾注しました。以来、4次の緊急事態宣言、3次のまん延防止措置などで、市民の皆さんには多大なご負担とご協力をいただき、本当にありがとうございました。
本市は、国府の交付金を中心に市の独自策などで総額110億円以上にのぼる諸対策を徹底してきました。市内でコロナの影響で倒産した例はなかったともお聞きし、事業者の皆さまの頑張りに敬意を深くします。命を守る健康対策では、今回の経験を貴重な糧に将来に確実に活かしていかねばなりません。
Q.今後の本格的なアフターコロナの市政運営についてどのような施策に重点的に取り組みますか
コロナの前後で社会的な価値観も「いのち・健康、安全・安心、豊かな自然環境、温かい人との関係」などが一層大切にされる時代環境になる中、本市はこういった資源や価値観にあふれる宝の宝庫です。デジタル化と併せ、時代は京丹後に追い風を送ってくれています。大切なことはこの追い風を受け止め、経済面で活力に変えていく。加えて〝持続発展する活力〟に育てるためにもSDGsやウェルビーイングなど、時代の要請をまちづくりに取り込む、また、健康長寿や豊かな自然環境などの求心力のある本市の特色を活かしていくなど、一過的でない求心力ある社会活力を育むことが大切です。
Q.ふるさと納税10倍プロジェクトを掲げて財源確保に取り組んだ4年間の評価と今後の展望をお聞かせください
就任当初から10倍目標を掲げて、職員の皆と全力で取組みを進めました。昨年度は年間約18億円、件数約7万6千件(4年間で約6倍、件数約12倍)まで多額のご寄附を賜りました。寄附者の皆さまをはじめ、関係者への心からの感謝と共に、目標未達な点はさらに掘り下げ、今後に活かしていきます。ふるさと納税は自主財源確保のほか、地場産業支援や循環経済拡大、関係・交流人口の増加など多方面で効果が大きく、引き続き、まずは30憶円規模を、さらに50億円規模へと新たに現在の3倍規模を目指して全力で進めてまいります。
Q.未来を担う子どもたちの教育環境への思いをお聞かせください
人口減少傾向の中、将来のまちの発展を担う子どもたちが、活き活きと豊かに育ってくれる教育と、子育ての環境づくりを市政のど真ん中に据えたい。先の4年間も大学生・専門学校生の医療費や全国最大級の奨学金返済支援などに着手して、引き続き教育のセーフティネットの更なる充実と共に、勉強や体育・文化分野など子どもたちの夢や志、頑張る向上心を教育委員会の皆と一緒に目指します。
そして、子どもがまん中で、日本で一番なくらい笑顔があふれる温かい子育てのまちづくりを進めます。
Q.安心・安全なまちづくりについてはどのようにお考えでしょうか
まず、能登半島の皆さまの一日も早い復興を祈念します。3年後は丹後大震災から百年の節目を迎え、各地の教訓を活かし防災・減災を市民の皆さんと一緒にとことん進めます。誰ひとり置き去りにされず安心して生活ができるまちづくりこそ、市政の揺らぎのない柱です。ささえあい、たすけあい、あたえあいの中から笑顔あふれる活力をつくっていく。地域コミュニティの維持充実、生活現場からの多彩な活力づくりを後押しする。そして、いくつになっても誰もが好きな分野で生涯現役で活き活き活動できる百才活力社会を充実します。
Q.山陰近畿自動車道の延伸を見据えたまちづくりの展望をお聞かせください
いよいよ、山陰近畿自動車道が3年後には峰山町の市内最大の商業集積地近郊に入り、近く、市内全線ルート決定で市内各地にアクセスが届いてくる、このことを展望して大交流のまちづくりを構築していける時代に入ってきた!まちづくりの第二ステージ、次世代まちづくりが始まります。現在検討が進む総合的な子ども館構想をはじめ、都市拠点や網野交流センターなどの地域拠点など、未来のまちの新たな装いづくりを着実に前進させ、希望と安心、そして活力を未来世代に伝え継いでいきます。
Q.最後に市民の皆さんへ向けてメッセージをお願いします
今年4月、京丹後市は合併20年の節目を迎えました。まだまだ課題は山積していますが、課題はきっと解決策を一緒に連れてきてくれています。6町は一つ、という思いの共有をさらに深めながら、市民の皆さんとともに同じ希望という方向を向いて、相互にささえあい、たすけあい、あたえあい、力を合わせて、課題から解決策を取り出し、豊かでしなやかな活力と未来を拓いていく。誰ひとり置き去りにされない、喜びと感謝にあふれる、豊かさが広がり続ける未来へ、皆で一緒に前進していきましょう。
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