《特集》令和5年度決算報告 お金の出入りand使い道(1)

1／52

令和5年度、市民の皆さんから納付された税金などを、どのように使い行政運営を行ったか、さまざまな指標や、市が取り組んだ主な事業などを示しながら紹介します。
※金額は概数です。

令和5年度は、第4次総合計画まちづくりプランの最終年度で、目指す都市像である「緑豊かで健康な文化田園都市」の実現に向け、「安全・安心」「緑」「健康」「文化・教育」「田園都市」の5つの柱と基本姿勢に沿った事業に取り組みました。

■歳入・歳出
◇歳入
歳入総額は341億円で、前年度より12億円増加しました。また、歳入で最も大きな割合を占める市税は、2億7千万円増加し、121億2千万円でした。これは、給与所得が増えたことや、新築住宅数が増えたことにより、個人市民税や固定資産税が増加したためです。
国税の一部を原資として、市に交付される地方交付税は7千万円増加し35億円でした。

・市税…市民税・固定資産税・軽自動車税など
・国庫支出金…国から市に交付されるもの
・地方交付税…国税の一部を原資として、一定の基準により市に交付されるもの
・市債…市が資金調達のために国や金融機関から借り入れるもの
・府支出金…府から市に対して交付されるもの
・地方消費税交付金…地方消費税の一部が交付されるもの
・地方譲与税・交付金など…国や府に納めた税などの一部が交付されるもの
・その他…公共施設の使用料や行政サービスに対する分担金など

◇歳出
歳出総額は337億円で、昨年度より16億円増加しました。これは、大住こども園の整備完了などに伴い減少した経費がある一方、中学校給食施設の整備や、天理山古墳群の用地取得のほか、小学校の長寿命化工事の建設事業費などが増加したためです。

・扶助費…医療費助成・児童手当・生活保護費など
・人件費…報酬・給与・職員手当など
・物件費…備品代・光熱水費など
・繰出金…特別会計に支出する経費
・公債費…市債の元利償還金・一時借入金利子
・投資的経費…道路・学校・保育所などの整備費
・その他…維持補修費・補助費など

扶助費・人件費・公債費は法令で義務付けられた、容易に削減できない「義務的経費」となります。

収支黒字3億円は、将来に備えた基金への積み立てや翌年度事業の財源として活用します。
市が取り組んだ主な事業については、本紙5ページ以降で紹介しています。