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アメリカの文化と生活 ザ・U.S.A

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京都府京田辺市

ハロー!CIR(国際交流員)のシャベズ・莉愛(りあ)(26)です。
私の母国アメリカの文化・習慣について毎月連載しています。
『7月末、昨秋に開業したばかりの麻布台ヒルズ(東京都港区)にある体験型デジタルアートミュージアム「チームラボボーダーレス」を訪れました。言葉では言い表せないほどの美しく幻想的な空間に感激しました。』

■シリーズ(32)アメリカの高校
新学期のスタートは日本では4月が定番ですが、アメリカでは秋に始まります。学校にもよりますが、7月下旬から9月上旬に新学期を迎えます。私の母校は5月下旬から夏休みが、7月下旬から新しい学年が始まりました。

◇学校生活
アメリカの高校は4年制が一般的で、9年生(日本での中学3年生)から12年生(高校3年生)までの生徒が在籍しています。各学年には呼称があり、9年生をフレッシュマン・10年生をソフモア・11年生をジュニア・12年生をシニアと呼びます。高校は、公立と私立がありますが、私立は日本より数が少ないです。また、制服がある学校はほとんどなく、私服が一般的ですが、着用できる服装には規則が設けられており、私の母校では、膝上のショートパンツや袖のないブラウスの着用は禁止されていました。
学校には食堂があり、日替わりランチやサラダ、サンドイッチ、お菓子やジュースが購入でき、キャッシュレスで支払います。自宅から弁当を持参している生徒もいました。
公立高校にはスクールバスがありますが、16歳から運転免許証を取得できるため、多くの生徒は車で通学しています。私の実家は高校まで比較的近かったのですが、通学路に歩道がなく、スピードを出す車が多かったため、免許を取得して車で通学していました。学校によっては自分の駐車スペースが与えられる場合があり、そこに好きな絵をペイントするなどして自由にデコレーションする文化があります。

◇カリキュラム
私の母校では、英語を4学期分、数学・科学・歴史・外国語をそれぞれ3学期分、さらに芸術・体育を1学期分履修する必要がありました。また、自分の興味やレベルに応じて選べる科目もあり、芸術は演奏・合唱・美術から、外国語はフランス語・スペイン語から選択するほか、写真や木工学、家政学は任意で取ることができました。必要な単位を取得すると、早めに卒業することもできます。
アメリカの高校では自分のクラスはなく、荷物は廊下にあるロッカーに保管します。授業の合間にロッカーで必要な教科書を取り出し、授業ごとに教室を移動します。私の高校では、1科目の授業時間は約80分間で、1日に4科目の授業を受けました。通常、1学期間で1つの科目を修得しますが、大学の単位が得られる上級コースの科目は、1年間かけて授業が隔日で行われます。
そして10年生(高校1年生)になると、大学入試に向けての準備が始まります。アメリカの全国共通の大学入学試験は「ACT(理系向き)」と「SAT」があり、どちらも年に7回行われ、複数回受験できます。私の場合、ACTを2回受験し、2回目のスコアが向上したため、奨学金が増額されました。

問合せ先:市民参画課
【電話】64-1314

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