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公開が待ち遠しくなる! 本丸御殿の魅力を一足先にご紹介

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京都府京都市

保存修理工事が終了し、18年ぶりに公開する元離宮二条城本丸御殿。皇室ゆかりのこの御殿について、ここでは見どころなどを公開に先駆けてご紹介します。

■二条城
〒604-8301 中・二条城町541
【電話】841-0096【FAX】802-6181
時間:8時45分~17時(入城は16時まで)
本丸御殿についてはHPを確認

■本丸御殿の歴史
徳川家康が江戸幕府を創設した際に築城された二条城。築城後に最初の本丸御殿が建てられましたが、大火により焼失しました。
現在の本丸御殿が整えられたのは、二条城が皇室の離宮となった明治時代。天皇と深い関わりのあった宮家である桂宮家(かつらのみやけ)の御殿を一部移築して完成しました。
(皇太子の宿泊所としても重要な役割を果たしました)

▽ここがスゴイ!
江戸時代の宮家の御殿で、これほどの規模を残しているのは本丸御殿の他になく、重要文化財に指定されています。

■保存修理工事
阪神淡路大震災で建物にゆがみが生じたため、2017年度から保存修理工事を実施。今年3月に工事が完了しました。
(修理により、傷んでいた障壁画もきれいになりました。)

■ここが見どころ
●建築
丸みを帯びた屋根など、宮家の建築らしい柔和な外観が印象的な本丸御殿。「玄関」、「御書院(ごしょいん)」、「御常御殿(おつねごてん)」、「台所及び雁(がん)の間(ま)」の4棟で構成されています。

▽御書院
本丸御殿の中心となる御書院。最も格式の高い一の間は、格天井(ごうてんじょう)で壁が金箔貼であり、違棚(ちがいだな)を備えています。三の間は畳を上げると能舞台になり、明治天皇も能を楽しんだといわれています。
卍崩(まんじくずし)しの欄間(らんま)は、よく似たものが桂離宮にもあり、桂宮家ゆかりの建物としてつながりを感じられるデザインです。

▽御常御殿
御常御殿は、当主が日常を過ごす場所で、居室や寝室、浴室を備えています。
松鶴(しょうかく)の間をはじめとし、数多くの障壁画をご覧いただけます。

●障壁画
本丸御殿に現存する障壁画は全部で237面。部屋の格式や用途に合わせた画題が、一流の絵師たちによって描かれました。

▽松鶴図 狩野永岳(かのうえいがく)作
最も多くの障壁画が残る御常御殿。その中でも、ひときわ目を引く松鶴図は、豪奢で濃密な画風が特徴です。当主に長生きしてほしいとの願いから、長寿の象徴である松・鶴・亀が描かれています。

▽四季耕作図 中島華陽(なかじまかよう)作
田植えや収穫の様子など、日本の米作りの風景を描いた四季耕作図。いきいきとした女性や母子の姿が大勢描かれています。

▽杉戸絵
杉戸は2枚1組で、廊下の境などにはめられる建具。本丸御殿には7組の杉戸絵が残っており、その一部を展示します。
18世紀末から幕末にかけて描かれ、大型のものには「花車(はなぐるま)」や「舞楽(ぶがく)」といった宮家にふさわしい画題が選ばれています。

●設(しつら)え
江戸時代から大正時代にかけて整えられた、繊細で雅やかな設えも見どころの一つです。

▽唐紙(からかみ)
唐紙とは、胡粉(ごふん)入りの絵具を塗った表面に、版木(はんぎ)を使って模様を刷った紙のこと。本丸御殿の部屋や廊下を彩ります。

▽照明など
大正時代には、じゅうたんやシャンデリアが取り付けられていました。洋風の設えを取り入れた近代の宮廷文化を今に伝えます。

●本丸御殿に滞在した明治天皇
本丸御殿の主要な部屋を名付けたのは明治天皇です。また、天皇自らの指示により、曲線の園路と芝からなる新しいデザインの庭園が造られました。

◆公開に先駆けて市民4050人を無料でご招待!
●市民内覧会
日時:8月8~22日、9時半~15時半のうち約40分
対象:市内に在住の方(小学生以下は保護者同伴)
申込み:はがきかFAXで、またはHPから、7月8日までに(必着)、二条城本丸御殿市民内覧会受付窓口(〒604-0024 中・衣棚御池上る KMGビル3階日商社内、【FAX】241-4544)。多数抽選
はがき・FAXの申し込みに必要な情報
・申し込み人数(4人まで)
・希望者全員の〒・住所・氏名・ふりがな
・代表者の電話番号
・希望者のうち小学生以下の人数
・第2希望までの観覧希望日と時間帯(〈午前・午後・どちらでもよい〉から選択)

問合せ:京都いつでもコール

●9月1日~本丸御殿の公開
▽観覧方法
・ゆったりとスムーズな観覧…原則、事前予約・時間指定のWEB(ウェブ)チケットで、15人程度ごとの入室とする少人数観覧。
・歴史を深く理解できる工夫も…観覧の前に、本丸御殿の歴史や魅力が分かるガイダンス映像を視聴。

▽観覧料金
新たに、本丸御殿の観覧料を設定しました。
※市内に在住か通学の小中学生・70歳以上の方などは無料
区分/入城料・二の丸御殿観覧料/本丸御殿観覧料:
・一般/800円・500円/1000円
・中学・高校生/400円/300円
・小学生/300円/200円

◆本丸御殿公開の他にも、夏の二条城ではこんな催しも!
●非公開香雲亭での特別朝食
日時:7月15日~9月30日9時15分(約1時間)
料金:4200円(別途要入城料)
申込み:HPを確認の上、7月1日~希望日の前日に。先着順

●二の丸御殿 式台の間 特別入室
日時:7月24日~8月26日(火曜は休み)、8時45分~16時10分
料金:一般1300円、中学・高校生400円、小学生300円他
申込み:不要

▽学芸員による解説会
日時:7月26日・8月23日、10・14時(約1時間)。レクチャールーム(同城内)集合
料金:要入城料
申込み:京都いつでもコールに確認の上、7月8日までに。多数抽選

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