今月(こんげつ)のテーマ:祇園祭(ぎおんまつり)
京都(きょうと)の夏(なつ)の風物詩(ふうぶつし)といえば、祇園祭(ぎおんまつり)を思(おも)い浮(う)かべる方(かた)も多(おお)いはず。
今回(こんかい)の子(こ)ども市民(しみん)しんぶんは夏休(なつやす)み拡大編(かくだいへん)!ワガハイ・ミッケと一緒(いっしょ)に「祇園祭(ぎおんまつり)」について、学(まな)んでいきましょう。
「祇園祭(ぎおんまつり)に行(い)ってきたでぇ。
これ、お土産(みやげ)やでぇ~!」
「ちまきである!
いただきますニャ!」
「これは厄除(やくよ)けのお守(まも)りやから食(た)べられへんでぇ~。」
「しょんぼりである。」
「これは飾(かざ)るものかニャ?
知(し)らないことが多(おお)いのである。」
「そう言(い)うと思(おも)って、詳(くわ)しい猫(ねこ)を連(つ)れてきたでぇ~。」
「ソレガシが教(おし)えるのである!」
「また来(き)たのである!?」
■祇園祭(ぎおんまつり)とは
八坂神社(やさかじんじゃ)の祭(まつ)りである祇園祭(ぎおんまつり)は、平安時代(へいあんじだい)に疫病(えきびょう)が鎮(しず)まることを願(ねが)って始(はじ)まったとされています。7月1~31日の1カ月(げつ)の間(あいだ)、毎日(まいにち)のようにさまざまな神事(しんじ)や行事(ぎょうじ)が行(おこな)われ、夏(なつ)の京都(きょうと)を彩(いろど)っています。
●山鉾(やまほこ)の組(く)み立(た)て
前祭(まえまつり):7月10~14日
後祭(あとまつり):7月18~21日
釘(くぎ)を1本(ぽん)も使(つか)わずに荒縄(あらなわ)で固定(こてい)する「縄絡(なわがら)み」という伝統技法(でんとうぎほう)を用(もち)いて、組(く)み立(た)てます。
▽ソレガシ豆知識(まめちしき)
現在(げんざい)、山鉾(やまほこ)は34基(き)あり、一番(いちばん)大(おお)きいもので、重(おも)さ約(やく)12t(トン)・高(たか)さ約(やく)25m(メートル)もあるのである!
●宵山(よいやま)
前祭(まえまつり):7月14~16日
後祭(あとまつり):7月21~23日
提灯(ちょうちん)に明(あ)かりが灯(とも)る中(なか)、祇園囃子(ぎおんばやし)に耳(みみ)を傾(かたむ)けながら山鉾(やまほこ)を鑑賞(かんしょう)できます。
期間中(きかんちゅう)、各山鉾町(かくやまほこちょう)のおうちなどでは、秘蔵(ひぞう)の屏風(びょうぶ)や美術品(びじゅつひん)を飾(かざ)る屏風祭(びょうぶまつり)も開催(かいさい)されます。
▽ソレガシ豆知識(まめちしき)
宵山(よいやま)の期間中(きかんちゅう)は各山鉾町(かくやまほこちょう)で粽(ちまき)などを買(か)うことができるのである。粽(ちまき)は笹(ささ)の葉(は)で作(つく)られた厄除(やくよ)けのお守(まも)りのことで、山鉾町(やまほこちょう)ごとにご利益(りやく)やデザインはさまざま。京都(きょうと)では、粽(ちまき)を玄関先(げんかんさき)などに飾(かざ)り、1年(ねん)ごとに新(あたら)しいものに換(か)える風習(ふうしゅう)があるのである!
●祇園祭(ぎおんまつり)ゆかりの食文化(しょくぶんか)
京都(きょうと)で祭(まつ)りの食事(しょくじ)といえば鯖寿司(さばずし)ですが、祇園祭(ぎおんまつり)では旬(しゅん)を迎える鱧料理(はもりょうり)を用意(ようい)する家(いえ)も多(おお)く、祇園祭(ぎおんまつり)には鱧祭(はもまつり)という別名(べつめい)もあります。
▽ソレガシ豆知識(まめちしき)
昔(むかし)は人力(じんりき)で輸送(ゆそう)していたので京都(きょうと)まで新鮮(しんせん)な魚(さかな)を運(はこ)んでくることが難(むずか)しく、生命力(せいめいりょく)の強(つよ)い鱧(はも)は、夏(なつ)の京都(きょうと)でも食(た)べられる魚(さかな)として重宝(ちょうほう)されたのである!
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