日本人の死因の1位で、2人に1人は生涯のうちにかかるといわれている「がん」。あなた自身でなくても周囲の大切な人が、がんと関わる可能性も。ここでは、私たちにとって身近な病気である、がんに対する市の取り組みを紹介します。
■知っていますか?がんのこと
▽がんの多くは早期発見で90%以上が治ります
種類によりますが、一般的に、がんは進行するほど治りにくい病気です。一方、早期発見で90%以上が治るため、症状のないうちに発見し治療することが大切です。
大腸がんのみが死因となる場合の5年後の生存率
※詳細は、本紙またはPDF版をご覧ください。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録生存率集計」
大腸がんの場合、ステージ1と診断された際の生存率は92.3%です。
▽がんを防ぐためにできること
がんを引き起こす要因には加齢など防ぎようのないものもありますが、生活習慣の改善によって、ある程度は予防できます。まずは自身の生活習慣を見直し、今すぐできることから始めましょう。
・喫煙…たばこを吸わないようにし、他人のたばこの煙も避けましょう。
・飲酒…節度のある飲酒を。飲まない日などを作り、調整しましょう。
・食事…バランスのとれた食事を心がけ、特に塩分は控えましょう。
・運動…健康状態などを踏まえ、適度に運動しましょう。
この他、定期的ながん検診を受けることも大切です!がん検診については、こちらで詳しく紹介します。
■がんの早期発見を支援
市では、以下のがん検診を実施していますので、対象となる方は受診しましょう。早期発見・治療につなげるためにも、症状がなくても受診することが大切です。
※対象年齢は受診する年の12月31日時点
▽肺がん検診
1年に1回受診
対象:40歳以上の方
料金:無料
※エックス線のみ
胸部のエックス線撮影による検査。必要に応じて、たんの検査も実施。
▽乳がん検診
2年に1回受診
対象:40歳以上の女性
料金:1300円
※40歳(2024年4月1日時点)の方は、無料クーポン券を発行
マンモグラフィ(乳房エックス線撮影)による検査。
▽子宮頸がん検診
2年に1回受診
対象:20歳以上の女性
料金:1000円
子宮の入り口の細胞を採取し、異常な細胞がないか検査。
●9月から配布開始 新たに24・28歳(※)の女性も無料で検診が受けられます!
これまでも20歳の女性に対して子宮頸がん検診の無料クーポンを送付していましたが、この度、対象年齢をさらに拡充しました。
※2024年4月1日時点
「子宮頸がんは検診で発見しやすく、早期に見つけると比較的治療がしやすいです。この機会に受診してくださいね!」
子宮頸がん啓発プロモーションパートナー
京都ハンナリーズオフィシャルチアダンサー はんなりん
▽胃がん検診
2年に1回受診
対象:50歳以上の方
料金:
・胃カメラ3000円
・バリウム1000円
胃カメラで観察、またはバリウムなどを飲んでエックス線撮影。
▽胃がんリスク層別化検診
対象:35・40歳の方
※1人1回のみ
料金:500円
ピロリ菌感染の有無と、胃の粘膜状態を調べるため、血液を検査。
▽大腸がん検診
1年に1回受診
対象:40歳以上の方
料金:300円
2日分の便により、出血の有無を検査。
▽前立腺がん検診
2年に1回受診
対象:50歳以上の男性
料金:1500円
数値に異常がないか調べるため、血液を検査。
●一度に受診できます!
最大5項目(胃がん〈バリウム〉、肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がん)の検診が指定の会場で受診可能に。
料金:HPを確認
対象:40歳以上の方
※その他要件有
各検診の指定医療機関や申込方法などはHPをご確認ください。がんは、いつ誰がなってもおかしくない病気です。ぜひ早めの受診を!
■外見の変化による悩みを支援
医療の進歩により、がん治療を継続しながら社会生活を送る方が増えています。市は、がんになる前と同じ生活が送れるよう、外見の変化に対して補整具の支援を実施しています。
対象となる補整具の要件:
・2024年4月1日以降に購入
・購入翌日から1年以内
対象者の要件:
・がんと診断され、補整具を必要としている
・過去に市や他の自治体が実施する同様の助成を受けていない 他
区分:ウィッグ等
要件:がん治療に伴う脱毛に対応するため、一時的に着用するもの
助成上限額:3万円
補助率:購入費の2分の1
区分:乳房補整具
要件:外科的治療等による乳房の形の変化に対応するためのもの
(1)補整下着
(2)人工乳房
※(1)(2)の併用不可
助成上限額:
(1)2万円
(2)5万円
補助率:購入費の2分の1
※その他要件あり
▽例えば…
6万円のウィッグを購入した場合、購入費の2分の1である3万円を助成。
申請に必要な書類や申請方法などの詳細はHPをご確認ください。
市では引き続き、外見の変化による不安を抱えた方に寄り添った支援を行っていきます。
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問合せ:健康長寿企画課
【電話】222-3419【FAX】222-3416
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