■地域と学校のつながりで防災対策
~まちあるきで防災マップ~
南宇治中学校では、令和6年1月に1年生の「宇治学」の授業の中で、生徒と地域の方々が一緒に、「住んでいる地域で災害が起きたら…」ということを意識しながらまちの中の危険箇所や防災設備などを探す「まちあるき」をし、自分たちのまちの「防災マップ」を作成して地域の皆さんに発表しました。
・車椅子や足腰が弱い人のことを考えると、道路の段差を少なくするなど道路の整備が必要だと思った。
・自分のまちのことなのに、意外とはじめて気付くことが多かった。
・外国の方々や車椅子の方々など様々な視点で考えた。
・地域の方々と一緒に歩いて、昔に起こった災害の体験等の話を聞けてとても参考になった。
◇~まちあるきを振り返って~
まちあるきに参加した生徒と地域の方々が、取組を振り返りました。
・秋丸(あきまる) 敬一(けいいち)さん
素早く避難出来るように、家族と相談して家具の置く場所を変えました。災害時には、僕たち中学生が避難所の運営や炊き出し、要配慮者のお世話などをすることになると思います。今からその練習をしておきたいと思いました。
・樋野(ひの) 穂織(ほおり)さん
学校から家までや、家から避難所までの道を、災害時にどう歩くかということを考えるようになりました。
・鞠川(まりかわ) 俊彦(としひこ)さん
近年、近所付き合いが希薄になっているため、災害時にどう助け合えるかということが悩みの種です。生徒の皆さんの発表では限られた時間の中で、伝えたいことや今後の目標などを、とても上手にまとめていて感心しました。
・千葉(ちば) 美樹(みき)さん
まちあるきの前と後で、防災に対する意識がすごく変わって、普段から意識してものごとを見ることが大切だと思うようになりました。非常食の賞味期限を気にするようになりました。
・園村(そのむら) なつひさん
災害時に、近所の人に知らせて回るなど自分でも何か出来ることはないかなと思うようになりました。家族と危険な場所について話したり、非常用バックを準備したりしました。
・品川(しながわ) 照美(てるみ)さん
地域内のほとんどが高齢者という中で、車椅子や足腰の弱い方の避難をどうするかということが課題です。生徒の皆さんがまちあるきの後すぐに、「出来ることから」確実に対策していることを知り、見習わなければと思いました。
・樺木(かばき) 博史(ひろし)さん
発表では中学生が自分たちの住む地域のことを一所懸命に考えている姿に、保護者も地域の方々もとても感動し、温かい拍手を送っていました。
◆みんなで作成した防災マップ
・木が倒れる危険性
・歩道に柵が無い
・歩道が無くて危険 側溝に蓋が無い
・水門 大雨であふれると危険
・壁が落ちてくる 地震の時に危ない
・ブロック塀が多い トタンに注意
※詳しくは本紙またはPDF版をご覧ください。
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