■01 [お茶][歴史]宇治史探検(164)
知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。
◇藤原一門の眠る場所
藤原道長がまだ若い頃の話です。道長が父・兼家に連れられて木幡の墓所を訪れたとき、あまりの廃れた様子に悲観しました。この時、「もし自分が高位に上れたら、この地に一堂を造り、菩提を弔う」と誓ったことが、後に浄妙寺(じょうみょうじ)を建てた経緯だと言われています。
木幡の地は、藤原基経(※1)が、藤原氏の埋葬の地と定め、自らも葬られています。「御堂関白記(みどうかんぱくき(※2))」には、この木幡の地を、道長が、父・兼家と母・時姫の墓参りに訪れていることが記されています。
道長自身もこの地に葬られており、「康平記(こうへいき(※3))」には、子の頼通が浄妙寺を訪れ、近くの道長の墓に参っていることが記されていて、浄妙寺跡の近くからは埋葬品と思われる「青磁水注」(重要文化財)が出土しています。
また、この浄妙寺跡付近は、藤原氏出身の后も葬られており、道長が両親の墓を参った際には、姉の詮子の墓も参ったと記されています。藤原氏出身の后たちは亡くなると、鳥辺野(とりべの)などの都の周辺で火葬された後、木幡に葬られたようです。
現在、木幡には明治期に定められた、藤原氏とのつながりを持つ皇室関係者20名の陵墓・宇治陵(宮内庁管理)があり、JR木幡駅より徒歩5分ほどのところに総拝所があります。
※1…平安時代前期の公卿。清和天皇~宇多天皇の四代にわたり朝廷の実権を握った。
※2…藤原道長が著した日記
※3…平定家(平安時代中期の貴族)が残した日記
問合せ:歴史まちづくり推進課
【電話】21・1602
■02 こんなときどうする?
◇「まずは内容を確認」
Q:家族が入院中、知らない業者から高額な請求書が届きましたが、心当たりがありません。どうしたらいいですか?
A:まずは請求書の業者名や内容を確認しましょう。入院時に契約をした寝間着やタオルのレンタル費用の可能性があります。「心当たりがない」「怖い」などの理由で放置すると、トラブルになることがありますので、迷ったときは消費生活センターに相談してください。
書面が確認出来れば、消費生活センターから業者に問い合わせ出来る場合があります。
入院中のレンタル費用は使用量ではなく、日数単位の請求になることがあります。不使用日が多い場合、記録を取るなどしてレンタルが必要か検討しましょう。
■03 「男だから」「女だから」にとらわれない社会へ
◇6月23日~29日は男女共同参画週間
内閣府では男女共同参画週間に向けたキャッチフレーズを毎年公募しています。
今年は「男女ともに自らの個性と能力を最大限に発揮できる社会を実現していくためのキャッチフレーズ」をテーマとして募集し、「だれもがどれも選べる社会に」が最優秀作品に選ばれました。
男性と女性が、職場で、学校で、地域で、家庭で、それぞれの個性と能力を発揮出来る「男女共同参画社会」を実現するためには、一人ひとりの取り組みが必要です。
私たちのまわりの男女のパートナーシップについて、この機会に考えてみませんか?
問合せ:男女共同参画課
【電話】39-9377
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