■ご存知ですか?乳幼児の睡眠習慣
◇睡眠習慣は2歳頃までにほぼ完成する
赤ちゃんは、昼夜を問わず眠っていることが多いですが、生後4か月頃には、夜は睡眠、昼は覚醒するという「1日」のもとになるリズムがあらわれます。1歳になると、睡眠はほぼ夜にまとまり、社会生活に必要なリズムが整ってきます。
遅くとも2歳には、「昼は起きて活動し、夜は静かに眠る」という睡眠習慣(体内時計の形成)がほぼ完成します。逆に言えば、2歳頃までに規則正しい睡眠習慣(体内時計)を身につけることで、生涯で安定した生活リズム、健康、能力を維持することにつながります。
◇なぜ体内時計が大切なの?
人間には、1日周期でリズムを刻む体内時計が備わっており、身体の様々な生体リズムを調整しています。例)血圧の日内変動やホルモンの分泌、自律神経の調整など
しかし、本来人間の体内時計は1日約25時間のリズムを刻んでいるため、生活時間の24時間とズレが生じます。そのズレをリセットするのが「朝に光を浴びる」ことなのです。
逆に、夜に浴びる明るい光が、メラトニンという睡眠の導入に必要なホルモンを減少させるというデータもあり、夜更かしが原因で、体内時計の機能が混乱し、破壊されることが判明しました。
生後3~4か月頃になると成長ホルモンが夜寝ている間にまとまって分泌されるようになるため、睡眠時間が少ないと成長ホルモンの分泌が妨げられ、骨や筋肉、細胞が育ちにくくなるといった成長の遅れや、子どもの情緒にも影響します。「早寝早起き」を基本とした昼と夜のメリハリのある生活リズムが大切です。
◇体内時計は修正できる?
定着した体内時計は、修正が遅れるほど、適切な状態に戻すことが難しくなります。「幼稚園や小学校に行き始めたら自然に睡眠のリズムが整うだろう」と思う方もおられますが、急に早寝早起きのリズムに切り替えるのは至難のわざ。子どもにとっても大きな負担となるので、今日からお子さんの睡眠習慣を整えましょう。
◇睡眠習慣を整えるために
1.まずは「早起き」…いつもより10分~30分早起きしてみましょう
2.朝にカーテンを開けよう
3.朝ごはんを食べよう
4.夕方以降は強い光を避けよう…スマホ、テレビなどの光刺激には気をつけましょう
5.夕食は決まった時間に…夕食の時間が遅いと就寝の時間も遅くなります。就寝時間の2時間前までに済ませましょう
6.夜は興奮しない、させない…寝る前のテレビに注意。ゆったりと絵本や歌、ぬいぐるみに「おやすみ」とあいさつなど、「おやすみなさい」の儀式を毎日繰り返すと、夜寝るための気持ちが整えられます
7.休日と平日の起床時間の差を少なくしよう
お子さんの睡眠やその他育児等でお悩みの方は、下記までご相談ください。
問合せ:
子育て支援課【電話】88-6636
子育て支援センター【電話】88-6622
■今月の保健・予防案内
◇栄養相談 要予約
対象:住民
2日(金)、19日(月)
(1)午前10時30分~11時30分
(2)午後1時30分~2時30分
(3)午後3時~4時
◇幼児健康診査
対象:1歳6~9か月
21日(水)午後0時50分~1時30分受付
◇乳児後期健康相談
対象:生後8~10か月
23日(金)午前9時20分~9時50分受付
◇予防接種(BCG)
対象:5か月~1歳未満
27日(火)午後1時10分~1時30分受付
◇2歳児歯科健診
対象:2歳4~8か月
30日(金)午後0時50分~1時30分受付
対象者には個別に通知いたします。
場所:いずれも「はぐ♡くむセンター(保健センター)」
予約・問合せ:子育て支援課
【電話】88-6636
■今月の元気はつらつ!若返り塾
※午前=午前10時~正午、午後=午後2時~4時
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