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自治体の皆さまへ

ある日、森の中 クマさんに出遭ったら(1)

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京都府福知山市

秋になり、本市でもクマの目撃情報が相次いでいます。環境省の調査では、今年度の全国におけるクマによる被害件数は過去最悪のペースとなっています。
もしも、散歩や通勤・通学の際にクマと遭遇してしまったら、どのような行動をとるべきなのでしょうか。
今月号では、府内自治体初の農林水産省農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーに認定された本市の鳥獣対策員・望月優(もちづきゆう)主査と一緒に、身近に生息するツキノワグマの特徴を知り、クマから正しく身を守る方法を確認していきます。

■秋は、冬眠に向けクマの活動が活発に
ツキノワグマの生息頭数は増加傾向にあり、本市でも農作物や人間への被害が発生しています。
冬眠に備え活動が活発になる秋は、クマと遭遇する機会が多くなります。
外に出る際は、出没情報のある場所に近づかない、クマ鈴などで音を出して存在を知らせる、出没数の多い朝夕を避けるなどの対策をしましょう。

■もしも出遭ったら、慌てずゆっくりその場を離れる
万が一、クマと遭遇してしまった場合は、慌てず静かに、ゆっくりクマから離れることが大切です。
本来、クマはおとなしく臆病な性格。驚かせたり刺激したりしなければ、人間を襲うことはありません。
遠くにクマを見つけた場合は、静かにゆっくりとその場を離れてください。また、クマがこちらに気付いて近づいてくる場合は、大きく手を振る、穏やかに声をかけるなど人間であることをアピールしながらゆっくり離れてください。

■かわいい子グマに注意 近くには必ず親グマが
子グマは好奇心が強く、人間が怖い生物だと思っていないため、近づいても逃げないことがあります。
一見かわいい子グマですが、近くには必ず親グマがいることを忘れないでください。子どもを守るため攻撃的になっている親グマは、人間を襲うことがあります。

○CAUTION
絶対に背中を見せないで!クマは逃げるものを追いかける習性があります。時速50kmで走ることができるクマからは走っても逃げ切れません。
クマと遭遇してしまった場合は、落ち着いて、ゆっくり後ずさりしながらその場を離れてください。

○すぐ近くまでクマが来た場合は
・近くの物陰に隠れる
・傘を開いたり閉じたりする
・持っているものを振り回す

○万が一、目の前まで来てしまったら…
クマへの防御姿勢で身を守る
・頭・首・お腹など大切な部分を両手で守る
・クマがいなくなるまでこの姿勢をキープ!

◆ツキノワグマ
哺乳網食肉目クマ科クマ属
大きさ:110cm〜150cm
おもさ:40kg〜120kg
・鋭い爪で木に登るよ!
・聴覚や嗅覚は犬と同じくらい鋭いんだ!

胸に「月の輪」模様があるのが特徴で、おとなしく臆病な性格。鋭い爪を持ち、木登りや泳ぎが得意。視力は良くないが、聴覚・嗅覚は犬と同じくらい鋭い。肉・植物・虫、なんでも食べる雑食性。特に、ハチミツや果物など甘いものが大好き。昼行性で明るい時間も動き回る。本気を出すと時速50kmで走ることができる。

○普段はおとなしい性格だけど…
こんなときには人間を襲うことも
・子グマを守ろうとするとき
・エサを守ろうとするとき
・急に人間に会ってパニックになったとき

問合せ:農林業振興課
【電話】24-7047【FAX】23-6537

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