■はじめよう、たすかる暮らし方
今年1月1日、能登半島で大地震が発生し、たくさんの人が被災されました。本市も地震が起きるリスクを抱えており、いつ大きな地震が発生するか分かりません。防災でいちばん大切なことは、いのちを守ること。もしものときにいのちを守り、つなぐために、まずは日々の暮らしをちょっと見直し、無理せず自分のペースで少しずつ「防災」をはじめてみましょう。
■自宅でできる防災編
-まずは自宅の危険ポイントをなくすことから-
◆片付けでできる防災
散らかったら片付ける。家の中の物を減らす。
そんな身近なことが、実は家の中の安全性を高めます。
○すぐできること
・整理整頓で安全を確保する
普段から整理整頓をして、必要なものだけを置きましょう。安全な避難ルートが作れます。
・重い物は下、軽い物は上に
重くて硬い物、割れやすい物は棚の下段に、軽い物を上段にするだけで、地震に強い収納方法になります。
○もう一歩進んで
・食器の重ね方を工夫する
食器は高く積み上げず、下から中・大・小の順に重ねればより安定します。キッチンペーパーを間に挟めば滑り防止にも。
・大型家具・家電は転倒防止を
転倒防止はネジ止めが最も効果的ですが、壁に穴をあけられない場合は突っ張り式のポールでも効果あり。こうしておくことで被災後の片付けの大変さも軽減してくれます。
○生活スタイルに合わせて
用途や過ごし方に合わせたポイントを押さえましょう。
・ワンルームの場合
ベッドやテーブル、電化製品など物が多くなりがち。必要な物を優先し、出入り口をふさがず、寝る場所にも倒れてこないような配置を。
・リビング・ダイニングなど
家族が集まる場所のまわりに棚や大きな家具・家電が倒れてこないようにレイアウト。廊下までスムーズに動けるように、荷物の配置も考えましょう。
◆寝るときにできる防災
寝ているときは誰もが無防備です。すぐに逃げることはできません。
寝室での危険をよく理解し、心配をなくしておくのがポイントです。
○すぐできること
・寝ている場所を再確認
寝転んで周りを見渡して、倒れたり落ちてくる危険のある物がないかチェックしてみましょう。
・物が散乱する中を歩けるか?
寝ている場所の近くに底が厚めのスリッパや普段使っていない靴を置いておけば安心です。
○もう一歩進んで
・窓ガラスにも対策を
窓ガラスが割れる危険に備え、ベッドや布団はできるだけ窓から離します。カーテンを閉めるのも、割れたガラスの飛散防止に効果あり。
・夜間の発災に備え明かりを
夜間の停電に備えて、感知式の足元灯などが便利です。各部屋だけでなく、廊下にもあると安心。ない場合は、ヘッドライトなどの手に持たなくてもよい明かりを用意しましょう。
○生活スタイルに合わせて
・眼鏡や杖、携帯電話は枕元に
行動を助ける必需品は、いつも枕元に備えておきましょう。
・寝室の小物は割れない素材を
ガラス製ではなく、割れにくい紙や布、シリコン製の物を選びましょう。
何か一つでも、できそうなことはありましたか。シンプルな暮らしが防災の近道なのかもしれませんね。
次回は、「出かけるときの防災編」をお届けします!
問合せ:危機管理室
【電話】24-7503【FAX】23-6537
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