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自治体の皆さまへ

思い描く図書館づくり1

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京都府舞鶴市

私たちを取り巻く社会が変化していく中、図書館に求められる役割も変わってきています。社会の変化に対応し、市民に求められる図書館の姿を構築していきます。

■今の図書館に求められる役割と課題
図書館は、あらゆる分野の資料を所蔵しており、本を読んだり借りたりできるほか、イベントを開催して学習や交流の場を提供しています。また、専門職の図書館司書に気軽に相談して探している本を見つけたり、知りたい情報のアドバイスを受けたりすることもできます。このように、図書館は幅広く活動しており、今後ますます必要になるとされています。
しかしながら、本市の図書館は、利用する人の年代や地域に偏りがあり、利用者が減少傾向にあるのが現状です。

■図書館基本計画を策定
この現状と課題を解決するために、平成30年から市民や有識者で構成する舞鶴市図書館協議会で話し合いを進めてきました。また、市民を対象としたアンケートの実施や、市民グループ・関係施設などへのヒアリング、昨年8月には市民約100人が参加した市民フォーラムを開催、昨年10月・11月にパブリックコメントなどを経て、昨年12月に市民の皆さんの声を反映した「舞鶴市図書館基本計画」を策定しました。
基本計画では、市の図書館サービスが目指すべき3つの基本方針を定めています。これらの方針に沿って、さまざまな取り組みを進めていきます。

◇3つの基本方針
・高度な専門情報を蓄え、地域社会・地域生活に役立つための「課題解決型図書館」へと変わること
・子どもたちや社会的弱者など「あらゆる市民に対するサービスの展開」
・地域格差を起こさない「全市域へのサービス網の構築」

■中央図書館を整備
基本方針に沿って取り組みを進めていく中で、図書館の企画・運営能力を強化するため、東・西図書館に分散している資料や図書館司書を集約・統合して、西舞鶴駅東口に中央図書館を整備します。延べ床面積は3,600平方メートルで、概算事業費は38億円を見込んでいます。
基本計画において、図書館サービスの司令塔となる中央図書館への集約・統合に伴い、現在の東・西図書館は廃止し、中央図書館開館後に除却しますが、全市域へのサービス網を構築するため、東地区と大浦地区に分館を設け、さらに図書館機能を充実させていきます。
今後、中央図書館の整備をはじめとした図書館機能の拡大・充実により、市民の皆さんの生活やまちづくりに役立つ図書館づくりを進めていきます。

■今後のスケジュール
今年度から…ワークショップや基本設計業務開始
令和8年度から…中央図書館整備工事開始
令和9年度末…中央図書館完成・開館
令和10年度から…東・西図書館除却

■中央図書館が目指すこと
来館する市民に対して図書情報などを提供するほか、市民のさまざまな課題に対応し、相談業務を担うための専門的知識が豊富な図書館司書を配置します。
このほか、中央図書館として次の3つの部門を設置することで、より豊かな図書館づくりを進めていきます。

◇自分に合った本に出会える開架部門(魅力的な本の世界)
成人・子どもなど年齢に応じたスペース、雑誌や郷土史などの資料をゾーンごとに分けて、魅力的に資料を棚に並べ、さまざまな種類の本を手に取ってもらえる環境をつくります。また、図書以外にも、音声映像や現物資料の収集・提供、情報機器の設置などを予定しています。

◇企画・運営部門(市全域へのマネジメント環境)
本の貸し出しや予約ができる分館の図書を充実させ、分館を「動かない本の置き場」にしないよう、定期的な図書入れ替えの準備をします。中央図書館と市内の全分館の情報を共有し、市全域の利用者と図書を結ぶ最前線の役割を担います。

◇まちの広場(市民の出会いの場)
グループワークや地域の会合など、気軽に話し合いなどができ、人が出会い・つながる場所。ここでは、資料展示や講演会なども開催し、広場のような空間を作り出す予定です。

■分館機能の充実
現在、市には、3つの分館(南・中・加佐分館)があります。これに加え、東・大浦地区にも分館を設置し、中央図書館と分館をネットワークでつなぎ、各分館で中央図書館の資料を検索、予約、受け取り、返却ができるようにします。東地区の分館は「商工観光センター」や「まなびあむ」を、大浦地区は「大浦会館」を候補としています。今後のワークショップで市民の皆さんと話し合いながら決定します。分館では、各館の特徴に応じて、育児や健康、産業などに関連した蔵書を配備したり、中央図書館から新しい資料を定期的に巡回したりして、分館機能を充実させていきます。

担当:図書館課

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