認知症の人や介護をしている人、みんなが暮らしやすい地域にするためには、お互いをきちんと理解し助け合うことが大切です。まずはあなたも「知る」ことから始めませんか。
■あなたにも知ってほしい 認知症
9月は認知症月間です。あなたや家族、近所の人が認知症になったときのためにも、イベントに参加して“自分ごと”として考えてみませんか。
○認知症って何?
記憶・判断力などが低下し、日常生活に支障のある状態が約6か月以上継続すること。脳の細胞の状態が悪くなることで症状が現れます。人によって症状はさまざまです。
○私たちにできることは?
まずは認知症についてきちんと理解すること、そして身近な人が認知症になっても抱え込まないことです。市役所や地域包括支援センターで相談できます。市内には、認知症の人を見守る団体や、認知症の人の家族が集まる団体もありますよ。
□認知症の症状は…
・同じことを何度も聞く
・置き忘れや紛失が増える
・周囲に対して無関心になる
□認知症になった人の感じ方は…
・「この先どうなるのだろう」と不安になる
・どうしたらよいか分からず混乱して怒りっぽくなる
*症状や感じ方は一例です
問合せ:高齢介護課 高齢福祉係
【電話】955-9713【FAX】951-5410
■認知症のこと 見て、聞いて、体験しよう
認知症のことをよく知っている人も、これまで関わりがなかった人も、気軽に参加できますよ。
問合せ:(一財)長岡記念財団オレンジルーム
【電話】952-3794【FAX】951-9250
○9/4(水)~10/31(木)
読書の秋に読んでみよう認知症に関する本を展示
場所:図書館1階
*休館日は本紙16ページをご覧ください。
問合せ:図書館
【電話】951-4646【FAX】957-0732
○9/19(木)午後2時~
映画上映会「ばあばは、だいじょうぶ」
認知症になったおばあちゃんの姿を、小学生の孫・翼の視点から描いたヒューマンドラマです。
対象:市内在住・在勤・在学の人(200人)
場所:バンビオ
申込:オレンジルームへ
*日本語字幕なし。
*音声ガイドアプリ未対応。
○10/1(火)午後2時~
不安に感じるのはどんな時?認知症VR体験会
VRヘッドセットをつけて、認知症の人が見ている世界を体験してみませんか。
対象:市内在住・在勤・在学の人(60人)
場所:中央公民館
申込:オレンジルームへ
○10/23(水)午後2時~
講演会「ある日家族が認知症になったら」
~身近な人の認知症に気がついたとき家族や地域にできること~
「介護家族の会」と「みまもる ONE」の会員が、体験談を話します。大型紙芝居や癒やしの音楽の活動をする団体「ブーフーウー京都」の演奏も。
対象:市内在住・在勤・在学の人
場所:中央公民館
申込:オレンジルームへ
○11/2(土)午前10時~
できる範囲で手助けしよう 認知症サポーター養成講座
日常生活で手を差し伸べる「認知症サポーター」。受講者には、理解者の証「オレンジリング」を渡します。
場所:産業文化会館
対象:市内在住・在勤・在学の人(50人)
要申込
問合せ:東地域包括支援センター
【電話】963-5508【FAX】958-6909
■インタビュー(1)
認知症の夫と暮らし、認知症を“自分ごと”として捉える八木さんにお話を伺いました。
「悩みを聞いてもらうことが気分転換になります」
ー長岡京市介護家族の会 八木さん
一緒に生活する中で、「夫は認知症かもしれない」と思ったきっかけは?
夫はバイクが好きで、よくねじを自分で替えていました。そんな中、ある時からねじをやたら買うように。理由を聞くと「聞いていたものと違うものが届いた」などと言うことが続いたので、おかしいなと思ったのがきっかけです。山から下りられなくなる、池にはまる、バイクで道路の真ん中を走るなどの行動も見られたので、すぐ主治医の先生に相談しました。
「介護家族の会」に参加して感じたことは?
「悩みを聞いてもらう場がなくて、みんな困っているんだな」と思いました。私もこれまで周りの人にサポートしてもらったので、誰かの助けになれたらと参加しています。ストレスをため込まないためにも、自分の気持ちを吐き出して「そういうことあるよね」と共感を得ることが気分転換になります。
○長岡京市 介護家族の会
介護をしている・していた人を中心に、介護の悩みや認知症の困り事などを共有。
活動日時:毎月第4(木)午後1時~3時
場所:バンビオ
問合せ:同会 渋谷(しぶや)
【電話】955-6432
■インタビュー(2)
認知症の人もそうでない人も、みんながつながる地域を作るために活動する村上さんにお話を伺いました。
「いざという時に助け合える地域のつながりを作りたい」
ー西山コミュニティ研究会 みまもるONE 村上さん
団体の活動について教えてください。
約10年前から、認知症啓発のために地域住民がすべきことを話し合い、地域のつながりである“ご近所力”を高めるために活動しています。活動を知ってもらうため、地域の祭りでブースを出展することも。もっと新しいつながりができたらと思っています。
“ご近所力”を高めるための活動とは?
高台西地区では、ご近所さんの趣味やペットの有無、民生委員などの役割を書いたマップを作成しました。マップがどんな時に活躍するのかを伝えるマンガと一緒に各世帯に配布し、家の中のすぐ手に取れるところに置いてもらっています。日常のコミュニケーションにも役立ててもらい、いざという時に助け合えるつながりができればうれしいです。
○西山コミュニティ研究会 みまもるONE
高台西を中心に、地域で「ひとりぼっち」の人を作らないために活動。赤い羽根共同募金の仕組みを使い、幅広い共感者からの支援を受けている。
問合せ:高齢介護課 高齢福祉係
【電話】955-9713【FAX】951-5410
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