市は、皆さんが生涯を通じて心身ともに健やかな生活を送れるように『伊万里市いきいき健康づくりプラン21計画及および伊万里市保健事業実施計画(以下、計画)』を策定し、データの分析結果などを基に、さまざまな健康増進の取り組みを推進しています。
この計画は、人口の高齢化や生活習慣の変化が引き起こす疾病構造の変化などを踏まえて、11年振りに改定し、この4月から第3期計画が始まりました。
今回の特集では、この計画を基にして、市の健康課題とその分析結果などを紹介します。みなさんも健康について考えてみませんか。
■統計から見る主な死亡原因
令和3年度の統計によると、伊万里市で死亡した人の死亡原因で最も割合が高いのは『悪性新生物(がん)』、続いて『心疾患』『老衰』で、これらの割合は、国や佐賀県も同じです。
◆グラフ 令和3年度の死亡統計
◆ココが、ポイント!検診で助かる命〜早期発見・早期治療〜
死亡原因の1位である『悪性新生物(がん)』は、早期発見や早期治療をすることで、死亡するリスクが下がります。
早期にがんを発見するためには、がん検診の受診が必要です。自覚症状などがある場合は、検診ではなく医療機関を受診してください。
◇死亡原因 多いのは何がん?
死亡原因の1位である『悪性新生物(がん)』のうち、ここ数年、部門別で最も死亡数が多いのは『肺』です。
◇男女の部位別の死因
・男性
1位 肺
2位 胃
3位 大腸
・女性
1位 大腸
2位 肺
3位 乳房
◆ココが、ポイント!生活習慣を見直して、改善しましょう
死亡原因の2位である『心疾患』の主な原因は、動脈硬化です。動脈硬化が進行する原因は多くありますが、主な危険因子として高血圧、脂質異常症、肥満、ストレス、喫煙、糖尿病などが挙げられます。
危険因子の原因は、ほとんどが生活習慣にあります。生活習慣を改善すれば、予防できる可能性が高くなります。
まずは健診を受け、その結果から生活習慣を見直し、改善に努めましょう。
◇グラフ 特定健診の受診率(国民健康保険)
◆ココが、ポイント!健診を受けましょう〜自分や家族の健康を守る第一歩!〜
コロナ禍以前に比べると、受診率が低下しています。自分の健康状態を確認するために、年に1回は健診を受けましょう。
国民健康保険に加入している40〜74歳の人は、約8,000円かかる特定健診が無料で受けることができ、また、病気を治療している人も受けることができますので、積極的に受診しましょう。
◇地区別健診受診率
令和4年度の特定健診受診率を市内13地区別に見てみると、すべての地区でコロナ禍前と比べて低くなっていて、受診率が5割を超えている地区は、1つもない状況で、このことは憂慮すべき事態です。
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