■原子力災害への備え
市は、玄海原子力発電所の近隣に位置していることから、佐賀県から市内全域が『緊急時防護措置準備区域(UPZ)』の指定を受け、さまざまな対策に取り組んでいます。
ここでは、原子力災害避難計画の概要などについて紹介します。
◆市民の避難
▽避難先
・すべての市民は、玄海原子力発電所から30キロ圏外の市町に避難します。
・自治会ごとに同一の避難所(地域)を指定しています。
▽避難方法
・原則として自家用車を利用して避難します。
・自家用車での避難ができない人は、近所の人の車に乗り合わせるか、市が指定する集合場所に集合し、市公用車、県が手配するバスやタクシー、自衛隊の車両などを利用します。
▽避難経路
・主要避難経路(幹線道路)を通ることを基本とします。
・主要避難経路から避難所(施設)までの間の誘導は、警察や避難受け入れ先の市や町の協力を得て行います。
◆市原子力災害避難計画の概要
原子力災害避難計画に基づく各町・地区の避難所は、令和4年3月に各家庭に配布した『伊万里市原子力防災のてびき』に記載しているほか、市ホームページで確認できます。
■災害時や緊急時の情報伝達手段
市は、災害時や緊急時に皆さんに情報を迅速に伝えるため、市内全域で防災行政無線を運用しています。
そのほかの伝達手段でも情報を発信していますので、積極的に情報収集を行うことで身を守りましょう。
1.防災行政無線
防災行政無線とは、災害時や緊急時に、避難指示などの重要な情報を、屋外拡声子局(屋外スピーカー)や戸別受信機などから迅速に知らせる無線放送施設のことです。
防災行政無線からは、災害関連情報と行政関連情報が放送されます。いずれも市民の身体や生命に関わる重要な情報を中心に、緊急性の高い情報を放送します。
機器の動作確認のため、時報放送を行っています。地区によって放送時間が異なりますが、昼に『ウェストミンスターの鐘』、夕方に『伊万里讃歌(さんか)』を放送しています。
屋外拡声子局から時報が放送されていないことに気づいたときは、防災危機管理課に連絡してください。
なお、〔表2〕のように緊急情報ごとにサイレン(警報音)を決めています。特に、避難に関する情報は、避難情報の種類に応じてパターンを決めていて、皆さんが身を守る行動などを迅速に判断できるように運用しています。
2.電話での放送内容の確認
防災行政無線の放送が聞き取れなかったときや再度放送を聞きたいときには、専用の電話番号(【電話】23-2169)に電話をかけると、放送内容を聞くことができます。
3.ケーブルテレビ
ケーブルテレビ(伊万里ケーブルテレビジョン、西海テレビ)に加入している家庭は、防災行政無線の放送内容をケーブルテレビで確認できます。
4.携帯電話会社の緊急速報メール
防災行政無線で、避難指示など緊急性が高い情報を放送する場合は、緊急速報メールを併せて配信します。
緊急速報メールは、特定のメールアドレスではなく、区域を特定してメールを配信します。
▽使おう!気象庁『キキクル』
気象庁の『キキクル』は、大雨による土砂災害や浸水害、洪水害の危険度を地図で確認できます。大雨警報や洪水警報が発表されたときなどに利用してください。
※『キキクル』はこちらから(本紙2次元コード参照)
▽〔表2〕防災行政無線のサイレン(警報音)パターン
※サイレン(警報音)のあとに、緊急情報を伝えます。
▽警戒レベル・避難情報一覧
※警戒レベル3は、高齢者等以外の人も必要に応じ普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたりして、危険を感じたら自主的に避難するタイミングです。
5.防災ネットあんあん
『防災ネットあんあん』は、佐賀県が防災・安全・安心に関する情報を配信するシステムで、気象や防犯などさまざまな情報が配信されています。
大雨などの災害に備えるため、情報を得る手段として登録してください。
▽アプリのダウンロード方法
『防災ネットあんあん』で検索するか、2次元コードを読み込んでダウンロードしてください。
(2次元コードは本紙をご覧ください。)
※APPle、APPleのロゴ、iPhoneは、APPleInc.の商標です。iPhoneの商標はアイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。AppStoreは、APPleInc.のサービスマークです。GooglePlayおよびGooglePlayロゴ、Androidは、GoogleLLCの商標です。QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
6.電話・FAXによる緊急情報配信
防災行政無線で放送した緊急情報を、事前に登録した電話またはFAXに同時に配信するサービスがあります。
申請の受け付けは、防災危機管理課と各コミュニティセンターで随時行っています。
※この配信サービスは、市から配信する緊急情報を確認する方法が限られている次の人を対象としています。
・聴覚障がいのある人(障がい等級問わず)
・視覚障がいのある人(障がい等級問わず)
・携帯電話を持っていない人
7.市ホームページ・SNS
防災行政無線の放送内容は、市ホームページや市の公式エックス・フェイスブック・LINEなどのSNSでも確認できます。
8.多言語配信サービス
多言語配信サービスは、外国の人に、希望する言語で市からの避難情報や大雨、地震などの気象情報をメールで配信するサービスです。登録はこちらから行うことができます。(本紙2次元コード参照)
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