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ステフのキュリオシティーコーナー #19

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佐賀県佐賀市

今年は、私が日本語を学び始めてから10年になる記念すべき年です。記念に、日本語学習者がどうやって漢字を覚えるのか、私の経験を紹介します!
まず、どのような順番で覚えるか。私の場合は、日本の学校制度で子どもが覚えるのと同じように、学年順で覚えました。それぞれの漢について暗記する内容が音読み、訓読み、意味、書き方などと多いので、まずは、ひとつの音読みとひとつの訓読み、そして漢字の意味を大まかにまとめるひとつの英単語だけに絞りました。例えば、「生」なら音読みは「せい」、訓読みは「う」で、「life」に関連する意味を持つ、という感じです。
同時に、漢字以外にも、新しい語彙を覚えていたので、他の読み方も自然に身につけることができました。例えば、「生きる」という単語を覚えた時に、「生」は「い」という読み方もあることを知りました。
漢字を覚える順番は日本の子どもと同じでしたが、その過程はかなり異なりました。日本語を第一言語として学ぶ場合は、まず周りの人の話を聞いて言葉を身につけ、その後に学校でその言葉の書き方を学びます。
一方、日本語を第二言語として学ぶ場合は漢字を先に知って、語彙力が徐々に増えてきます。単語を後から知ることもありました。これを聞いて不思議に思われるかもしれませんが、常用漢字は約2千字あるのに対し、学ばなければいけない単語の数はもっとたくさんあるということを考えたら、納得できると思います。
漢字は最初、敵のように感じますが、上級レベルになると親友になります。それは、はじめての単語に出会う時に、漢字から意味が推測できるからです。
次に問題になるのが、同音語が多すぎて、逆に漢字を見ないと意味がわかりにくいことです。日本語の上級者と話すときに、熟語の意味がわからいようなら、どの漢字かを伝えると通じる可能性が高いです。外国にルーツのある人と接する時にきっと役に立つ裏技です!
かれこれ10年が経ちますが、時間が経つほど、語学は一生の追求だということに気づかされます。

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