「私は日本に来る前に、すでに何年も日本語を勉強していた」と言うと、よく驚かれます。海外で日本語を学ぶことがどれほど人気なのか、あまり知られていないようです。今回は、海外における日本語と日本文化の人気の一例として、私の出身大学の日本サークルについてお話します!
佐賀に来る前、スコットランドのアバディーン大学で学士号を取得しました。アバディーン大学には日本語の学位はありませんが、それでも日本語を学びたい、日本文化を学びたいという人は多くいます。私もその一人で、所属していた「アバディーン大学日本サークル」は学生によって運営されていました。
私が大学に在籍していた時は、2種類のイベントがあり、日本語会話練習は毎週、文化イベントは毎月開催されていました。会話練習では、日本人の留学生とその他のさまざまな国籍の学生が集まり、フリートークをしました。また、日本語教材へのアクセスを容易にするため、会費の一部を日本語教材の購入に使い、大学の図書館に寄贈していました。
文化イベントは、あらゆる文化を体験しようと、さまざまなものが用意されていました。日本料理のレストランに行くこともあれば、日本映画を見ることもあるし、日本人学生が書道などを教えてくれることもありました。その他にも、日本を研究している教授を招いて、その研究について発表していただくこともありました。私の大学時代には、縄文時代の遺物や日本の航空産業の発展についての発表がありました。
当然佐賀に住んでいる外国人のすべてが、以前から日本語や日本文化に触れたことがあるわけではありませんが、触れたことがあるという人は多いと思います。佐賀に来て間もないのに、すでに日本語をたくさん話している外国人に出会ったら、おそらくそれが理由でしょう。同様に、箸を使えるアジア人以外の外国人を見ると驚かれることがあると思いますが、彼らに話を聞いてみると、おそらく来日する前に自国にある多くのアジア料理店に通っていたことがわかるでしょう。
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