近年では梅雨のシーズンになると、豪雨災害が各地で頻発するようになりました。
水害発生時に落ち着いて適切な対処をするためには、事前にどんな行動を取るべきかを把握し、計画を立てておくことが大切です。水害への備えにピッタリの“防災術”をお伝えします!
■避難のノウハウを知る
大雨など災害時の避難は、普段とは違う環境下での移動を余儀なくされることがあります。避難の仕方を事前に知れば、慌てることなく安全に行動することができます。
(!)自主避難所一覧
※浸水深の浅い場所に自宅や親戚宅がある場合は、そこを避難先にすることも検討しましょう。
Q.手には何も持たない方がいい?
A.長い棒を持ちましょう。
冠水した道路は溝などが目で見えず、足がはまってけがをする危険があります。長い棒を杖替わりにして、安全を確認しながら歩きましょう。
Q.避難に適した靴は長靴?
A.運動靴で避難しましょう。
長靴の中に水が入るとバケツのように水を蓄え、足元が重くなってしまいます。脱げやすいのも欠点です。
水の中を移動する時は、ひもで締められる運動靴がおすすめ。
Q.子どもと移動する時の注意点は。
A.体をロープでつなぎましょう。
やむを得ず、子ども連れで水の中を移動する時は、はぐれないようにすることが大切です。お互いの体をロープで結んで、両端は大人が受け持ちましょう。
〇車で避難はNG行動!
車は浸水すると動けなくなり、危険です。
緊急車両の通行の妨げになることもあるので、歩いて避難を心掛けましょう。
〇歩ける水深はひざ下まで
大人が歩ける水の深さは、平均で約50cm。
水の高さがひざまで来たら無理に避難せず、助けを呼んで高い所へ。
〇戸締まり、火元、電気を確認
慌てて避難をすると、うっかりミスが起こりがち。
空き巣被害や火災を防ぐためにも、火の始末や戸締まりは忘れずに。
■持ち出しバッグを作っておく
◇備えチェックリスト
・飲料水(3リットル/1日×3日分×人分)
・食品(3日分×人分)(ご飯(アルファ米など)・レトルト食品・ビスケット・チョコレート・乾パンなど)
・ヘルメット/防災頭巾
・軍手
・レインウェア
・懐中電灯・電池
・携帯ラジオ・電池
・マッチ・ろうそく
・救急用品(ばんそうこう・包帯・消毒薬・常備薬など)
・洗面用具
・歯ブラシ・歯磨き粉
・タオル
・衣類・下着
・上履き
・防寒具(ブランケットなど)
・使い捨てカイロ
・筆記用具(ペン・ノート)
〇子どものための備え
・ミルク
・使い捨て哺乳瓶
・離乳食
・紙おむつ
・お尻ふき
・携帯用お尻洗浄器
・抱っこひも
・子ども用靴
・ネックライト
〇女性の備え
・生理用品
・おりものシート
・サニタリーショーツ
・中身の見えないごみ袋
・防犯ブザー/ホイッスル
〇高齢者の備え
・大人用紙パンツ
・吸水パッド
・デリケートゾーン用洗浄剤
・杖
・補聴器
・介護食
・入れ歯・洗浄剤
・持病の薬
・おくすり手帳
〇感染症対策に
・マスク
・体温計
・アルコール消毒液
・ウエットティッシュ
・せっけん/ハンドソープ
〇一緒に持ち出し!
・現金
・通帳
・免許証
・健康保険証・診察券
・マイナンバーカード
◇家に備える備蓄品(3日分〜1週間分)
電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備えて、普段から飲料水や保存の利く食料などを備蓄しておきましょう。
◇ローリングストックについて
災害備蓄品の確保には、数や消費期限の定期的なチェックを兼ねて日常生活で消費しながら備蓄するのがオススメ。非常時に使いやすいかを試すことも忘れずに!
<この記事についてアンケートにご協力ください。>