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唐ワンくんの唐津今昔物語138

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佐賀県唐津市

■「唐津の記念物」(20)
~唐津の史跡・名勝・天然記念物~

◇舞鶴(まいづる)公園のフジ
市の天然記念物「舞鶴公園のフジ」のある唐津城は、寺沢志摩守(てらざわしまのかみ)広高(ひろたか)が慶長(けいちょうょう)7(1602)年から同13(1608)年までの間に築いたとされています。また、唐津城は本丸を中心に東西に広がる松原を、鶴の翼に見立てて舞鶴城とも呼ばれています。
明治10(1877)年には、本丸があった満島山(まんとうざん)一帯が唐津城址(じょうし)公園(舞鶴公園)となり、公園化が始まりました。
昭和31(1956)年からは、満島山一帯を舞鶴海浜公園として、さらに公園化が進められました。
昭和41(1966)年には、本丸の天守台に慶長様式を取り入れた天守閣が築かれ、翌年には天守閣周辺の櫓(やぐら)も建設されました。
平成31(2019)年に、現代唐津の基礎となった重要な遺跡であることから市の史跡に指定されました。
「舞鶴公園のフジ」は、唐津城の登城口から中段広場まで向かう石段を登りきったところにあります。品種はノダフジで、樹齢は100年を超えていると推定され、根回りは1.3m、幹は根元で枝分かれし、枝張りは南北18m、東西24mにおよびます。花の最盛期にあたる4月下旬から5月上旬にかけては、紫色の蝶形の花が数多く垂れ下がり、花房の長さは30~90cm、長いものは1.3mにも達し、その数5万を超えるといわれています。藤棚には、それらの花房が所狭しと広がります。
「舞鶴公園のフジ」は、昭和47(1972)年には市の天然記念物に指定され、のちには佐賀県の名木100選にも選ばれています。また唐津城では、フジだけでなく桜、ツツジ、カエデと四季折々の花が美しく咲き乱れます。

問合せ:生涯学習文化財課
【電話】72-9171

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