◆高串(たかくし)アコウ自生北限地帯(じせいほくげんちたい)(国指定天然記念物)
アコウは、台湾・東南アジアから九州・四国などの温暖な地域に分布するクワ科に属する半常緑高木(はんじょうりょくこうぼく)です。3~4月頃、新葉(しんば)を出す前に一度落葉し、高さに対して横にも大きく広がることが特徴です。
肥前町高串のアコウは、高串湾の入り江となった海岸近くで、切り立った砂岩の岩壁上に大小十数株のアコウが点在する自生分布の北限となる地点です。大きいものは樹齢180年ほどと推定され、樹高7m、枝張り5mにも及びます。
高串のアコウは「アコウが人間の手を借りず自然に増え生育していること」「自生地が日本でも北側に分布していること」が評価されて、昭和3年に国の天然記念物に指定されました。なお、高串アコウも含めた、アコウは佐賀県で準絶滅危惧種に指定されています。
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