地球温暖化の影響は、皆さんの暮らしや命にかかわる身近な問題で、これまで以上の地球温暖化対策の取り組みが必要になっています。そのような中、市では令和32(2050)年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことを宣言しました。ゼロカーボンシティの実現には、皆さん一人ひとりの行動が必要です。ご協力をお願いします!
■そもそも地球温暖化って?
◆上昇し続ける平均気温
気候変動に関する政府間パネル(IPCC(アイピーシーシー))の第5次評価報告書(2013~14年)によると、陸域と海域を合わせた世界平均地上気温は、1880年から2012年までの期間に0.85℃上昇しました。
最近30年の各10年間は、1850年以降のどの10年間よりも高温を記録しています。
○世界平均地上気温(陸域+海域)の偏差
出典:IPCC第5次評価報告書統合報告書政策決定者向け要約図SPM.1(a)より環境省作成
◆増加し続ける二酸化炭素(CO2)濃度
産業革命以来、人間は石油や石炭などの化石燃料を燃やしてエネルギーを取り出し、経済を成長させてきました。その結果、大気中のCO2濃度は、産業革命前に比べて40%も増加しました。
出典:気象庁
■ゼロカーボンとは?
温室効果ガスの「排出量」を減らす取り組みをしたうえで「排出量」から植林・森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質ゼロにすることです。ゼロカーボンの達成のためには、日頃からの省エネ行動が必要です。
◇私たちにできることはなんだろう?
※イメージ図の詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
■第2次唐津市環境基本計画(改訂版)を策定しました!
今回の計画では、SDGs(エスディージーズ)(持続可能な開発⽬標)の⽬標とターゲットに沿った取り組みの進め方を整理し、市の喫緊(きっきん)の課題でもある廃棄プラスチックの減量化や再資源化、海洋プラスチック対策、⾷品ロス対策などの施策を追加しました。また、2050年における脱炭素社会を⾒据えた⻑期⽬標として、カーボンニュートラルの達成を⽬指すなど「環境唐津」を推し進めるための具体策を多数盛り込みました。
※詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
■ゼロカーボンシティの実現に不可欠!市内の再生可能エネルギーに関する取り組み!
◇再生可能エネルギーって何?
「再生可能エネルギー」は太陽の光や風の力などの自然由来のエネルギーを利用することで温室効果ガスを排出しないエネルギーのことなんだ!
市内での再生可能エネルギーに関する取り組みの一部を紹介するよ!
◆TOPIC1
▽唐津市スマートレジリエンス拠点構築事業
二夕子にある唐津市浄水センターは、最大で使用電力の約半分(設備容量ベース)を再生可能エネルギーで賄っています。
通常時は、浄水センターの電力として活用することで電力コストの削減を図り、非常時は避難所などの施設に電力を供給できる仕組みを構築中です。
再生可能エネルギーを導入することで、脱炭素化を図るだけでなく、レジリエンス機能を併せ持つ、分散型エネルギーの構造高度化の拠点を目指しています。
さまざまな再生可能エネルギー設備などを導入する際の参考に見学もできます(見学希望の場合は、新エネルギー産業課に事前にご連絡ください)。
▽「ここで言う「レジリエンス」とは、防災分野や環境分野で、想定外の事態に対し社会や組織が機能を速やかに回復する強靭さを指しているよ。」
※スマートレジリエンス拠点構築事業概要の詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
◆TOPIC2
▽市内の再生可能エネルギーの導入状況
市内では、太陽光発電や陸上風力発電など多様な再生可能エネルギーがすでに導入されていて、令和5年3月末時点の設備容量ベースで約194MW(メガワット)となっています。
新たに佐志鴻ノ巣(こうのす)地区で、令和6年12月の運転開始を目指して約50MW級のバイオマス発電所(事業者:合同会社唐津バイオマスエナジー)を建設中です。
また、唐津市沖の海上は洋上風力発電のポテンシャルがあるため、佐賀県と唐津市が連携し、誘致に向けて漁業関係者や地域住民の皆さんの合意形成を進めています。
※建設中のバイオマス発電所(出所:合同会社唐津バイオマスエナジー)・市内の主な再エネ導入マップの詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。
■取り組みの相談はこちらへ!
市では、地球温暖化の防止に寄与する設備を導入する市民の皆さんへの支援や、再生可能エネルギーに関する計画の見直しを行っているよ。
問合せ:
・地球温暖化の防止に寄与する設備導入の支援に関すること…環境課【電話】72-9175
・再生可能エネルギーに関すること…新エネルギー産業課【電話】72-9206
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