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【人権教育No.323】ともに生きる

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佐賀県多久市

■「生徒たちの姿勢にふれて」
先日、市内義務教育学校での人権課題の学習を参観しました。今、学校教育では、部落差別を正しく学ぶ取り組みが行われており、他者の人権を守ると同時に、自分自身の人権を守ることの大切さを教えています。
今回、生徒たちは、社会科の歴史で身分制度について学び、現代も続いている部落差別についての学習に取り組みました。討論した課題は、SNS上の「○○地区には近づかないほうがいい」「だってみんないっている。こわいところだって」という発言についてです。生徒たちからは「みんなとは誰なのか」「どこから得た情報なのか」「なぜ怖いのか」などの疑問が出されました。また「みんなが言っていることが本当とは限らない」「他の人にも聞いてみる」という意見もありました。生徒たちは、住んでいる場所で差別するのは間違っているということや、SNSが根拠のない情報やうわさだけの発言も多いこと、そして、うわさをうのみにせず、正確な情報を見極める力を持つことの重要性を学びました。
私は、生徒たちが自分の意見をしっかり伝える姿勢を持っていたことや、相手の意見を尊重した発言をしていたこと、また、この問題を、自分自身のこととして考えていたことにも感心しました。そして、私たち大人が、部落差別について正しい理解と認識を深め、偏見や差別のない社会を築いていく姿勢の大切さを強く感じました。

社会教育指導員 宮下(みやした)

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