■「学びが確かなものになるために」
8月は、同和問題啓発強調月間です。
多久市では、同和問題への理解と正しい認識を深めることを目的に、講演会やパネル展、図書企画展などを開催します。地域の公民館の掲示板には、啓発ポスターを掲示します。このポスターは、毎年募集している人権標語の入賞作品をもとに作成しています。今年の標語は、東原庠舎東部校2年生(現在3年生)の「うれしいな わたしのえがおが きみのえがおに」です。「相手を笑顔にしたい」と考えた行動は、誰かの支えになることや、自分を大切に思う気持ちが、相手を大切にする気持ちに繋がるということが伝わってきます。
子どもたちが正しく同和問題や人権について学んでいます。正しく学ぶことで人権の大切さを理解しています。おとなはどうでしょうか?
「人は誰でも同じように大切」と言いながら、同和問題に関しては、「教えるから差別がなくならない」「子どもには教えたくない」と言った意見があります。学校での学びが確かなものになるためにも、おとなも、知識や認識を更新していく必要があります。地域で行う学習会は「おとなの学び直し」のチャンスです。ぜひ、出前講座をご利用ください。
私たちの言動が、子どもたちの笑顔につながります。差別をしない、させない、見過ごさない行動を起こすことが肝心です。
社会教育指導員 野中(のなか)
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