皆様、こんにちは。
子育て広場では「この子、まだ小さな赤ちゃんなのに、私の声に応えてお喋りしてくれるんですよ!」と嬉しそうな声や「教えた訳でもないのに赤ちゃんって凄いですね!!」という驚きの声を幾度となく耳にします。
通常、人は、誰に教えてもらうでもなく話せるようになりますが、そこには心の発達が大きく関わっています。
たとえば、小さな赤ちゃんでも大好きなお母さんの声を聴き分けていて、温かな母の声に応えようと懸命に声を出し手足を動かし反応します。親はその姿を愛おしく想い、繰り返し優しく語りかけます。そうすることで、赤ちゃんの方も「お母さんが自分の声に応えてくれる!」と感じ、更に応えようと意欲的に声を出そうとします。このような応答的なやりとりから赤ちゃんは信頼感や幸福感を感じ、心は安定します。同時に、声を上げる、体をバタつかせるなど全身を使って喜びを表す動作は、呼吸器や様々な臓器の発達を促し、運動機能の向上にもつながっていきます。
さらに、「あれは何?」「面白そうだぞ!」「触ってみたい!」「大好きな人のもとへ行きたい!!」などの心の動きは、意欲や自発的行動に働きかけ、運動機能と連動します。
寝返りや這い這いにも子ども自身の意欲や探求心などが大きく関わり、「こころ」と「からだ」は相互に作用しているのです。
このように、大好きなお母さんお父さんからの優しく応答的な語りかけや遊びを通してのやりとりは、大切な「心の栄養」となっていきます。
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