文字サイズ
自治体の皆さまへ

地域包括支援センターだよりNo.180

35/48

佐賀県有田町

■みんなで防ごう高齢者虐待~高齢者にやさしいまちづくり~
高齢者虐待には、介護をしている家族などが自覚のないまま虐待を行っているケースも少なくありません。「高齢者のために」とやっていることが、虐待につながっていることもあります。また、高齢者虐待が生じる背景には、介護者が介護により心身ともに疲労していることがあります。
高齢者が安心して暮らせるように、地域ぐるみで高齢者やその家族を支援し、高齢者虐待をなくしていきましょう。

▼どんなことが高齢者虐待になるの?
▽身体的虐待
・たたく、蹴る、つねるなどの暴力行為
・高齢者自身に対してだけでなく、壁や床に物を投げる
・食事を無理やり口に入れるなど

▽経済的虐待
・日常生活に必要な金銭を渡さない(使わせない)
・高齢者の年金はあるのに、高齢者の入院・入所の費用を払わない
・年金や預貯金などを本人の意思や利益に反して使用する
・自宅など本人所有のものを無断で売却するなど

▽介護・世話の放棄、放任
・入浴させておらず異臭がする、皮膚がかぶれている
・水分や栄養が十分に与えられないことで、栄養失調の状態
・室内にごみを放置するなど、劣悪な住環境で生活させる
・病院受診、介護サービスの利用をさせず放置するなど

▽心理的虐待
・失敗に対して怒鳴る、ののしる、バカにする
・子どものように扱う
・意図的に無視をする、悪口を言うなど

▽性的虐待
・介護しやすいと下着のままにしておく
・キス、わいせつな行為の強要など

■虐待の背景には、こんな要因が…
▽介護者
・介護疲れ
・生活苦
・介護者の病気や障害
・介護に関する知識不足
・家族、親族の無関心など

▽高齢者
・認知症による言動の混乱
・身体機能の低下
・排泄介助の困難さ
・人格や性格など

■介護の負担を一人で抱えていませんか?
高齢者の介護は考える以上に大変なことが多くあります。認知症の高齢者の場合、なかなか思いが伝わらず、一生懸命に取り組むあまり、大声をあげてしまうことも少なくありません。介護は長期にわたるため、ひとりで無理をせず、さまざまなサービスや制度を利用して負担を軽減するようにしましょう。

■地域みんなで高齢者を見守りましょう!
高齢者虐待は誰もが直面するかもしれない問題です。高齢者や介護をしている人たちが孤立しないように地域のみなさんで温かく見守り、支えあっていきましょう。

(1)日常的な声かけ
「おはようございます」「こんにちは」など日常的にあいさつを交わしたり、声かけをしましょう。

(2)見守り
夜になっても部屋の明かりがつかない、最近姿を見ないなど、いつもと違う様子がないか見守りましょう。

(3)家族での話し合い
介護保険サービスなどを上手に利用し、無理せず、介護を抱え込まない方法を家族で話し合いましょう。

(4)相談をすすめる
介護に負担を感じている人がいたら、苦労をねぎらい、地域包括支援センターへ相談をすすめましょう。

※決して無理はせず、できることから始めましょう。

■高齢者虐待に気づいたら…
高齢者虐待を防ぐためには、地域の方々の小さな『気づき』が大切です。もし、「虐待かもしれない」と思った場合は、有田町地域包括支援センターへご連絡下さい。
守秘義務により誰が連絡・相談したかが周囲に漏れることは決してありません。安心して連絡してください。

お問い合わせ先:有田町地域包括支援センター(福祉保健センター内)
【電話】43・2196
受付時間:月~金(土日祝を除く)8:30~17:15

地域包括支援センターは高齢者の総合相談窓口です。お気軽にご相談ください。
健康福祉課内地域包括支援センター(福祉保健センター)【電話】43・2196

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU