有田町の国際交流員、テオマン・アラス・エロヌさんのコラムです。
5月1日はドイツでは祝日として知られており、「労働の日」と呼ばれています。この日は世界中の多くの国々で祝われており、人々はより良い労働条件や労働時間の確保のために活動されています。ドイツでは、社会の課題に対して、労働組合や政治団体によるデモ、発表が行われますが、国によって違う活動も行われます。
また、ドイツの5月といえばマイバウムの設置です。マイバウムとは、それぞれの町を象徴する店や職業を示すイラスト、飾りで彩られた木でドイツ語でMaibaum(Mai=5月、Baum=木)と呼ぶことからこの名前が付けられました。5月いっぱいまで設置されており、この伝統は、人々を自然や季節の変わり目と結びつけるだけでなく、地域性も表しています。マイバウム設置の伝統は地域によって異なりますが、共通の目的は地域の人とコミュニケーションを取り、春を歓迎することにあります。
さらに、マイバウム設置期間中は、町民がダンスや音楽などでお祝いします。また、小さい子どもはフリーマーケットで大人は夕方からワインを飲むことで老若男女問わず、イベントを楽しみます。さらに、起源的にマイバウムは、「愛のシンボル」という意味もあり、一部の地域では5月1日の夜、若い男性が好きな人の家の前に、マイバウムを自分で立てることで深い愛情を伝えます。
このようなさまざまなイベントや、お祝いを中心に、ドイツの大きな伝統行事として多くの方々に親しまれています。
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