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自治体の皆さまへ

保健師といっしょにはっぴーライフ

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佐賀県有田町

皆さんに役立つ情報を紹介する保健師のコーナーです

■第4回/子宮頸がんで後悔しないために今できること~ワクチン接種と定期検診~
子宮頸がんは、20代後半から増加し、若い世代でも発症するがんです。日本では、毎年約1.1万人の女性がかかり、毎年約2,900人が亡くなっています。
HPVというウイルスが主な原因で起こります。HPVが子宮の入り口に感染し続けることで異形成を生じ、がんに至ることが明らかになっており、がんに至るまで数年~数十年かかって進行します。

▽ワクチンでHPVの感染を予防
世界的には2007年からHPVワクチン接種が開始され、積極的に接種している国では、子宮頸がんの発生が9割も減少しています。日本では一時積極的勧奨が差し控えられていたため、副反応を心配される方もいますが、重篤な副反応を起こすことは極めてまれです。有効性が副反応のリスクをはるかに上回ることが認められて、接種が再開されています。
性交経験前の接種が効果的であることから、小学6年生~高校1年相当の女子を対象に定期接種が行われています。
なお今年度までは、接種の機会を逃した平成9年度~平成19年度生まれの女子についても、キャッチアップ接種として無料で受けられます。接種を開始してから約半年かかりますので、早目の接種をお勧めします。

▽定期的な検診で早期発見
子宮頸がん検診では、浸潤がんだけでなく、前がん病変も発見されます。佐賀県では、30~44歳の女性を対象にHPV検査も同時に行っています。HPV感染が持続していないかを調べる検査で、現在の病変の有無だけでなく「将来の細胞の変化」が予測できるため、子宮頸がんになる前の段階で治療できます。ワクチンを接種していても、20歳を過ぎたら2年に1回、子宮頸がん検診を受けましょう。

詳しくは健康福祉課
【電話】43・5065

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